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旅の行程


H15/7/9 日帰り


 06:55発   羽田空港    ANA619便  [7A]


 08:35着
[      ]  鹿児島空港   林田バス
 08:55発


 09:17着
[      ]  国分       日豊本線 普通列車 [3両]
 09:47発


 09:50着
[      ]  隼人       肥薩線 普通列車 [2両]
 10:03発


 11:03着
[      ]  吉松       肥薩線 普通列車 [1両]
 11:22発


 12:17着
[      ]  人吉      急行 くまがわ8号  [自由席]
 12:19発


 12:39着
[      ]  球泉洞     肥薩線 普通列車 [2両]
 12:58発


 13:15着
[      ]  人吉      肥薩線 いさぶろう号 [1両]
 13:30発


 15:00着
[      ]  吉松       吉都線 普通列車 [2両]
 15:36発


 17:02着
[      ]  都城        きりしま12号  [自由席]
 17:36発


 18:21着
[      ]  南宮崎     宮崎空港線 普通列車 [3両]
 18:31発


 18:37着
[      ]  宮崎空港    ANA618便  [17A]
 20:25発


 22:00着   羽田空港


   九遊きっぷ  ¥3,000
   林田バス  (鹿児島空港~国分) ¥390
   ANA619便  (羽田~鹿児島) 超割 ¥10,100
   ANA618便  (宮崎~羽田)[SNA122便振替] ¥8,800



1.旅の計画・準備
青春18きっぷ夏シーズン直前。既にこの夏のお出かけプランは作成済み。なのになぜまた旅に出ようというのか…。
航空機を使った旅に最近ハマってしまった。毎月のように超割バーゲンフェアだと案内が来る。普段は片道2万も3万もする路線が1万円で乗れる。そんな甘い言葉が麻薬のように身に染みつく。乗らなきゃ損だと。
理想は18きっぷと絡められる事だが、そこまで甘くない。うまく期間がずれている。8月になれば毎週のように出かけないと18きっぷ消化しきれないけど、航空機を使った旅もこれまた魅力。そんな訳で先月に引き続き遠出をする事にした。
先月はJALで北海道へ行ったが、今回は180度方向を変えてANAで九州としゃれ込もうと思う。JALJR北海道とのコラボ企画があれば、ANAにもJR九州とのコラボ企画あり。エアレールと言って、やはり超割客限定だが超格安で乗り放題のきっぷだ。加えてJAL北海道しかないこの企画も、ANAに至っては北海道はもとより東北、四国、九州と揃っている。ANAの方が太っ腹。
前回の九州も、このエアレール九遊きっぷを使って特急列車のみで九州を半周してきた。さて今回はどうしよう。また同じく特急列車乗りまくりじゃ芸がない。ここは一つエリアを絞ってみようかなと思った。
日本三大車窓というのがある。根室本線狩勝峠はまだ行った事がない。篠ノ井線姨捨駅は私のお気に入りで、訪問済み。そして肥薩線人吉~吉松間。噂だと肥薩線姨捨駅の比じゃないと異口同音に聞く。それならば確かめなければならぬ。そう思い立ち、今回の旅のメインを肥薩線に決めた。
肥薩線探訪には如何にすべきか悩む。ローカル線ゆえ時間が限られるためだ。アクセスの良い空港選びがカギ。使えそうな空港は鹿児島、熊本、宮崎の3つ。そのうち熊本便は一番機が遅いためNG。同様に鹿児島便は最終便が早いのでやはりNG。はてさてどうしよう。
やはり行きは肥薩線に一番近い鹿児島空港を選択。そして空港からは西鹿児島駅へ直行バスの乗ってしまうと時間のロスなので、一般路線バスで近めの国分駅まで移動。そこから鉄路。これがまたジャストフィットで素晴らしい。さて帰りだが、肥薩線の雄大な風景を1度だけでは勿体ない。都合良く、人吉駅まで行ったのちの折返し列車が観光列車のいさぶろう号だ。これは乗らない手はない。折返しは好きではないが、車窓が良ければ別。吉松駅まで戻ったのならば、行き先を変えて吉都線都城に出てみる。すると帰りは自ずから宮崎空港となるのが摂理。コースは決まった。時間も充分。
さて、やはり先週も帰りは新興航空会社のエア・ドゥを使ってみた。そして今回もやはり新興航空会社のスカイネットアジア航空をチョイスしてみた。スカイネット宮崎~羽田便しかない。そんな訳で値段も安く設定してある。特に超割と並ぶ破格値で提供するSNAバーゲンは何と8,800円。これは見逃す手はない。
ただ、スカイネットはネット決済の仕組みが無く、予約の後、提携旅行会社の窓口まで赴いて購入しなければならないところが痛い。安いから我慢するが、わざわざ池袋まで行って番号札引いて、買うのに30分以上かかってしまった…。是非とも改善を期待したい。注(現在は、ネット決済出来るようです。)


2.ANA619便
どうも最近、旅が贅沢になり過ぎちゃってイケナイ。そう思いつつも、またまた遠征してしまう悪い流れに…。これじゃあ早晩、お小遣いが尽きてしまうかも。ヤレヤレです。
旅行前日、スカイネットから電話がかかる。聞いてびっくり。何と明日の搭乗予定便だった122便緊急点検のため欠航だと。有無を言わさず選択肢は三つ。無手数料返還時間の繰り上げ他社便振替である。行く気満々だったので中止はあり得ない。早い便も予定ギッチリの為却下。運良くスカイネット便の後続にANA便があったため、そちらの手配をして貰った。
どうも九州方面への航空機はトラブルに遭遇してしまう。前回台風に見舞われ福岡空港で足止めを喰らってしまったし、今回も天気は悪くないのにこの始末。何か呪われてるんじゃないのか?。気休めにお守りを一つ増やして荷造りを終えた。
先月に続き今回も早朝便のため車で羽田空港へ。結局、行きも帰りもANA便になってしまったので駐車場もANAの近くに止める。一応不安要素もあるので、ANAでチェックイン後、スカイネットのカウンターへ行く。カウンターのお姉さんは恐縮していたが、キチンと予約されているとの確約を受けたので一安心。だって行った先で満席ですだなんて言われた日にゃ目も当てらんないし…。時間も変わったのでチェックインはどうするんだとか色々質問して、ひととおり理解を済ませた。
鹿児島行きANA619便は有り難い事にサテライトからの搭乗だった。ただ20番がチト遠い。一番ハズレだもんね。機材はボーイング777ダッシュ200だそうだ。よくわかんないけど。搭乗率は半分強ぐらいだったと思う。これもよくわかんないけど。
ほぼ定刻にA滑走路南向きに離陸。今日は窓際をゲットできたので下界を見下ろす。梅雨時のため、雲は多いがまぁなんとか見えるのが嬉しい。雲の上はもう真夏の日射しだ。季節を先取りした感覚だが、またあの暑い季節を迎えるのかと思うと気が重い。
航空機はほとんど海の上を飛んでいる。海の上だとどこがどうだか本当に分からん。ただ、スクリーンにナビ画面が出るのでこれは良いサービスだ。やがて高度も下がり、地上がよりはっきりとしてきた。運良く今日の九州は晴れ。絶好の行楽日和となりそうだ。暑そうだけど。
鹿児島空港は山を切り開いたところにあった。私の知るところでは、広島空港が似たような感じだったと記憶する。遅れたらちょっと心配だったけど、定刻より少し早く鹿児島空港にランディングした。
  リンク→ANA
  リンク→鹿児島空港


ANA619便搭乗半券
九遊きっぷ購入に必要です


3.肥薩線その1
鹿児島空港に降り立つ。とたんに南国の空気が…。蒸し暑い。でもまぁ今日もほとんど車内で過ごすからこのぐらい我慢しないと。ゲートを出てまずはバスの確認。西鹿児島行きのバスには既に列が出来ていた。そりゃこんな山の中だったら市街に出るのにバスしかなかろうよ。高速道路のインターも近くにあるようだし。
私の乗るお目当てのバスは、リムジンの直行バスとは違い普通の、本当に普通の路線バスだ。鹿児島空港では県内各地に手広くバスが出ており、乗り場の行き先表示にも注意を払わねばならない。こういった時は案内嬢が便利。一応調べておいてはいるが、聞いてみる。キチンと乗り場の案内してくれて助かります。
バスは扉が開いてはいるものの、運転手さんはいない。整理券を取って一番後ろに座る。定刻ギリギリになって運転手さん登場、すぐ出発となった。乗客は僅かに7名。こりゃそのうち無くなるカモね。空港を後にし、クネクネと山道を降りて行く。相当山奥にあるんだと実感。路線バスゆえ、所々バス停があるがほとんど通過。それでも一人だけ、山中の辺鄙なところで降りていった。
乗る事約20分、定刻よりやや早めに国分駅に到着した。バスは駅前には着かず、歩いて2~3分の所で降ろされた。国分駅でまずする事は九遊きっぷの購入である。ただ不安要素が一つ。果たして国分駅九遊きっぷの発券に支障がないかだ。しかし案ずることなくあっさり発券してもらえた。このきっぷも結構浸透しているのだろうかね。
肥薩線に乗るため、一駅隣の隼人駅まで行かねばならない。待っている間、手持ちぶさたなので漫画でも買おうと、いい年して何だが、毎週買っている週刊少年マガジンを買った。今日水曜日は発売日である。改札に入り、ホームで漫画をペラペラとめくると何だかおかしい。ストーリーが全て分かっている。おやっと思い、よく見ると先週号じゃないか…。最悪である。そういえば、売店では最後の一冊だった。よく売れてるな~と思ってたのは売れ残りだったようだ。文句を言おうと思ったが、確かめなかったコチラが悪い。もしかしたら発売日が違うのだろうか?。釈然としないが諦めた。
西鹿児島行き普通列車が回送されてきた。国分駅始発である。いつしか乗客も集まってきていてそこそこ席が埋まった。たった3分で隼人駅に到着。薩摩隼人の隼人駅だ。乗り換え時間13分だが、吉松行きの肥薩線普通列車は既に客を乗せて待っていた。
気動車ゆえゆっくりと隼人駅を出発。すぐに日豊本線と別れゆく。日当山駅に停車。実は鹿児島空港からの路線バスがこの日当山駅の近くを通るので、ここで乗り継ぐ手もあった。運賃も若干安いし。しかし致命的な理由でそれは無理だった。なぜなら日当山駅は無人駅で、九遊きっぷが手に入らないからだ。これでは仕方ないよね。
列車は次第に勾配がつき、車窓も両側が森になってゆく。次の表木山駅で列車交換。そして更に山奥へと入ってゆく。風格のある駅舎が見えてきた。嘉例川駅である。知る人ぞ知る名駅舎で、かなり古いと聞く。後年、より有名になったようだが、中々趣のある駅舎だった。3つ先には同様の大隅横川駅もあり、これまた堂々とした名駅舎だった。ただこちらの方が周囲は開けている感じだった。
列車はゆっくりと進行するため、一駅間がより長く感じる。ただ、勾配はなくなり、高台というか台地のような所を走るようになった。そして列車は終点吉松駅へとたどり着いたのだった。
  リンク→JR九州鹿児島支社


国分駅で購入した九遊きっぷ
 
国分駅のホーム 良い天気です


4.肥薩線その2と急行くまがわ8号
吉松駅では20分ほどの待ち合わせ。ここでも人吉行きの列車は既に人を乗せて待っている。といっても乗客はまばらであった。実は先ほどの列車もこれから乗る列車も臨時列車扱いなのだ。ただ、ほとんど毎日運転されているので、半ば定期列車のようである。臨時列車だからか超閑散路線だからかは判断できないが、客が少ないのは事実だ。
列車は九州でしか見られないキハ31系式。しかしどこかで見たような外観だな。そうだ、四国へ行った時に山奥で乗ったキハ54系とそっくりだ。トイレがないところも同じようだし。ただ、専門家じゃないから違いが分からん。車内は2列+1列で転換クロスシート。不釣り合いに良さげな感じ。
吉松駅を発車して吉都線と線路を分かつ。勘違いしていたが、吉都線とは吉松駅北側で分岐するんだね。だからだろうか、日に数本だけ肥薩線隼人方面吉都線都城方面直通する普通列車がある。吉松駅で進行方向が変わらないからなのかも知れないな。
先ほどとは比べものにならない位の坂をのんびり駆け上がってゆく。いよいよ今日のメインイベント区間に足を踏み入れようとしている。まず真幸駅に到着。普段の乗降はほとんど無いようだが、観光路線のメイン区間ゆえ駅やホームはキッチリと整備されている。幸せの鐘もちゃんとあった。普通列車なので降りる訳にもいかず、列車もすぐに出発。
しかし列車は反対方向へと走り出す。そう、ここ真幸駅スイッチバック駅なのだ。Z型となっており、必ずスイッチバックしないと先に進めない構造になっている。運転士さんがまた移動し正しい方向へ向け再出発。この一連のスイッチバック作業が堪らない。
余談だがマイクロソフトで出しているトレインシミュレーターという、ただ列車を疑似運転させるだけのゲームがある。そのゲームの中にはなぜかこの肥薩線が収録されている。当然このスイッチバックも再現されており、ここへ来る前に久し振りにゲームをやってみた。そんな訳で初めて来た感覚ではない気がしている。
さて、いよいよ日本三大車窓の一つ、えびの高原を臨む大パノラマが眼前に迫ってきた。噂通り素晴らしい景色である。もう言葉では表現しきれない。是非とも一度、訪れてみては如何だろうかと自信を持ってお薦めできる。
長いトンネルを出ると矢岳駅である。こんな山奥の、誰も利用しないような駅でも駅舎は風格のあるものだから不思議だ。ここ矢岳駅をピークに下り坂となる。エンジン音も軽やかになり、むしろ速度が出すぎないよう注意しながら進行する。
平らなところに列車は停車。運転士さんがこちらへ向かってくる。またもやスイッチバックのようだ。反対側にちょっと進んで大畑駅に停車した。地図上ではループ線に差し掛かっているようだが、乗っていると全く判らないものだ。やはり上越国境越えも、トンネルの中だから尚更判らないし、新疋田駅あたりは上り線に乗った事がないので言及できないけど。
大畑駅は日本で唯一スイッチバックとループ線を併せ持つ駅として知られる。真幸駅同様Z型なので、必ずスイッチバックを行う。こう立て続けにスイッチバックがあると楽しい。この後、この区間ををもう一度通るので楽しい。
大畑駅を出ると、あとはもうダラダラとした下り一辺倒。眼下に人吉の街並みらしき所が見える。そして段々とそこが近づいてきた。右からくま川鉄道が合流し、人吉駅に到着した。
乗り換え時間が2分しかない。熊本行き急行くまがわ8号は隣のホームにあるものの、対面ではない。跨線橋を渡りホームを変える。跨線橋を降りたところで弁当売りのおじさんに出くわす。急いではいるものの腹の虫がわがままを言う。鮎すし栗めしの2種類り、鮎すしを選択。そのままくまがわ8号に乗り込んだ。
もともと5~6人しか乗っていなかった肥薩線からの乗り換えも済み、列車は人吉駅を離れた。列車は2両編成でオール自由席。前寄りが喫煙車だった。乗客はほとんど無くて、各車両10人以下づつぐらい。そんなものだから、車掌さんがすぐに検札に訪れた。
渡駅一勝地駅と停車し、球泉洞駅に停車。ここで折り返すため下車。たった20分だけしか乗車できなかった。しかし、この間に鮎すしをペロリと完食した。鮎の頭やヒレまでそのままなので、硬くて食べにくかったけどね。そして無人の球泉洞駅くまがわ8号を見送った。もちろん降りたのは私1人だけだったのは言うまでもない。
  リンク→JR九州熊本支社


球泉洞駅で急行くまがわ8号を見送る
 
人吉駅で出発を待ついさぶろう号


人吉駅駅前 カラクリ時計あり
 
球泉洞駅の乗車整理券
時が経ち、文字が消えかかって
しまいました


5.いさぶろう号
なぜに球泉洞駅にいるのだろう。理由は2つ。人吉駅で折り返すにあたり、1時間以上待ち合わせがある事。折角の九遊きっぷだから急行に乗らないと損した気分になるから、だ。アホか?。そして球泉洞駅で降りた理由は、再び人吉駅に向かうのに、最も待ち時間の少なくなるような駅だった事だ。特に何かを見ようとか、そんなの何もない。
球泉洞駅は日本三大急流球磨川のほとりにある。駅のすぐ下に道路があるので出てみる。右手に橋があるのでそこまで行ってみようかと思ったが、上り坂なのでやめた。球磨川は更に下にあり、川幅こそ広くないがザーザーと流れている。しかしまぁ静かなところだ。何でこんな駅に急行が止まるのか不思議でならない。交換駅でもないのに。
何も見ず、何もせず、待つ事20分。人吉行き普通列車がやってきた。一応整理券を取り乗車。こんどはまあそこそこ乗っている。観光目当ての年配者が多いようだ。おそらくこの後、いさぶろう号に乗車するのだろう。
一勝地駅那良口駅渡駅と、ずっと球磨川の流れに沿ってクネクネしながら進む。洞門や鉄橋などもあり、中々良い景色を拝める。ただ、オバサマ達の話し声は本当に賑やか。観光よりお喋りに夢中のようだ。そして人吉駅に戻ってきた。入替に発車した熊本行き普通列車には、多めの客が乗っていてびっくり。急行にはほとんど乗っていなかったのにね。
人吉駅での乗り換え時間は15分。中途半端な時間ゆえ、普段なら絶対に散策などしないが、今日は何となく改札外に出てみようという気になった。さすがに大きな街なので駅舎も立派。街並みも山の中にしては開けている気がする。駅前ロータリー脇にお土産屋さんがあったのでちょっと立ち寄る。ざっと見て店員さんお薦めの球磨焼酎を購入。重くなるが折角なので我慢だ。
余り時間もないので駅に戻る。そしてもう一つ人吉駅でしなければならない事がある。夏シーズンの青春18きっぷを買う事だ。シーズン前に九州へ出かけたので、ついで買い。いずれにしろいつかは買わねばならないのだから。時間に余裕のある吉松駅の方が買いやすいハズだが、生憎とみどりの窓口が無いそうだ。
無事、18きっぷを購入し、少し急いでホームへ向かう。案の定、先ほど同乗した年配の方々が乗っていた。その他にもカメラ片手のマニアらしき方々の姿も見受けられた。空席も僅かしかない。だからといって席だけ取って列車を離れるのもマナーが良くない。僅かな空席に腰を下ろす。列車は先程乗ってきた普通列車と形式こそ一緒だが、違う車両があてがわれていた。前後にいさぶろうしんぺいのマークを掲げ、特別仕様となっている。車内には乗車記念スタンプ台とかもあった。更には運転士さん自ら、一人づつに肥薩線の見所案内を配ってくれた。エラいサービスだな。
時間になり出発。再び山越えに向かう。列車はゆっくりと駆け上がってゆく。観光列車らしく自動音声による放送の解説付きでありがたい。普通の列車とは全然違う。大畑駅に到着。すると運転士さんが色々と解説を始めた。しかも停車時間を長く取り、一緒になって駅舎の方へと皆を導く。何と運転士さんガイドでもあった。大畑駅の事やループ線スイッチバックの事などひととおり説明し、再び列車へと促す。
先程とは逆に一旦後退してからループ線へと向かう。そして列車はグングンと坂を登ってゆく。途中、本線上で不意に停車。外を眺めるよう指示されると、遙か下に大畑駅が見える。随分登ったものだと改めて実感。ま、自分が苦労した訳ではないけど…。
矢岳駅に到着。ここでも長い停車時間を取る。今度は駅舎脇の車庫に案内された。そこには蒸気機関車静態保存されていた。思いがけないところで出会うものである。機関車はD51。年配の皆さんは懐かしそうに眺めたり、写真を撮ったりしていた。こうして10分ぐらい留まり、再出発。
最高地点を越え、列車は下り坂になって長いトンネルへ。そしてトンネルを出たところで停車。ここからの眺めが日本三大車窓の一つだそうだ。わざわざ列車を止めての案内に感嘆の声が上がる。そしてスイッチバック真幸駅に停車。ここでの停車は短めだったがホームに降りる余裕はあり、数人の人が駅にある幸せの鐘を鳴らしていた。
案内のない普通列車に比べ、いさぶろう号は何と密度の濃い事か。何の気無しに通ってきたこの路線も、随分と歴史物語がある。吉松駅への道中にあるトンネルには悲しい話と慰霊碑があり、かつてあった事故の案内もしてくれた。普通列車に比べ30分ぐらい余計に時間がかかったが、いさぶろう号は乗って損のない観光列車であった。


キハ31 いさぶろう号 大畑駅にて
 
車内にある記念スタンプ台


大畑駅標 レトロです
 
不鮮明ですが 矢岳から見る見事な車窓


矢岳駅標 これもレトロ感漂います
 
矢岳駅のデゴイチ


記念に取得した
真幸駅の整理券
 
真幸駅舎と駅標


6.吉都線 (えびの高原線)
吉松駅に戻ってきた。いさぶろう号は25分後にしんぺい号と名を変え折り返す。一部の人もまた、しんぺい号に乗って人吉駅へ戻るようだ。運転士さんにお礼を言って列車を降りる。さっきは駅の外に出なかったけど、今度は少し出てみる。
高原では夏とはいえども涼しさを感じたが、降りてくればやはり暑い。梅雨時の湿気も加わり、嫌な季節が到来した。駅前に屋根のついた車庫があり、C55型蒸気機関車が展示してあった。かつてはこのあたりの路線で走っていたのだろうか。矢岳駅といい、蒸気機関車に良く出会う日でもあった。
吉都線都城行き普通列車は既に入線済だった。この列車は隼人駅から肥薩線を走ってきた列車で、ここ吉松駅から吉都線に直通する列車だった。といっても50分も停車するので、別の列車と思っても良さそうだ。先にしんぺい号が出発し、隼人行き都城行きだけが残った。その隼人行きも出発し、最後に都城行きが走り出した。
列車は1両に10人ぐらいだけ乗せ、真幸駅の方向に走った後、肥薩線と別れた。霧島連山の韓国岳を回り込むように、山麓に沿って進む。肥薩線と違い、駅毎に街があってローカル線という気がしない。下校時間と相まって、駅毎に学生が乗ってきては騒ぐ。
不覚にも小林駅ぐらいまでは起きていたのだが、朝からの移動で疲れてしまい居眠りしてしまった。高原駅での交換も全く覚えていない。時折、学生の奇声に目が覚めるが、また瞼が重くなる。結局大勢の学生に囲まれながら都城駅まで来てしまった。しかしこれでは乗った事にならんな…。いずれまた機会を見つけて、吉都線に乗らないと気が済まないぞ。ヤレヤレ。
  リンク→JR九州宮崎総合鉄道事業部


見にくいですが、吉松駅のC55型蒸気機関車


7.日豊本線 きりしま12号
ほぼ1年ぶり都城駅に来た。といっても前回は特急列車に乗ったまま通り過ぎただけ。今日は乗り換えの間繋ぎで改札を抜けてみた。さすがに大きな街だ。駅前にも人が多く、バスもタクシーもいっぱいいる。暑くて人は皆日陰を選んで歩いている。兎にも角にも南国ムード全開である。
今日はここまで食事に恵まれなかった。おなかもかなり減っている。都城で何か食べようと駅周辺を物色。飲食店は数件あったものの、30分では心許ない。もう少し我慢して宮崎で食べる事にしようと決めた。それでもやっぱり我慢ならないので、調理パンを2つ買って凌いだ。
宮崎行き特急きりしま12号が到着。喫煙車自由席に足を運ぶ。やはりというか、あんまり乗ってない。もうどこでも自由席って感じだった。発車後、数分で市街を抜けてしまう。山之口駅で普通列車と交換。そして山へと入って行く。両側が森以外何もないところを特急らしからぬゆっくりとしたスピードで進む。途中、山中の信号所特急列車と交換。こちら側が少々待たされた。
山を抜け再び集落が見えてきた。清武駅に停車。そして南宮崎駅に到着。僅か45分の乗車だったが、吉都線で居眠りしたため拝めなかった景色の代わりとばかりに、外ばっかり見ていた。
さて、当初の予定ではスカイネットの122便に搭乗するため、このまま宮崎空港線に乗り変えて宮崎空港へ行けば丁度よかった。しかし、航空機の変更があったため出発が40分遅くなった。行きにも確認したが、予約は取れている事は確かだ。不安はないはず。が、何だかキッチリしておかないと落ち着かない。座席も決まっていないし、ここは一度空港へ行ってチェックインしておいた方が良いだろう。
南宮崎駅で10分ほど待ち、空港行き普通列車に乗り換えた。空港直通の列車ではあるが全然混んでいない。折角アクセスが良いのに勿体ない事だ。
  リンク→JR九州


8.ANA618便
空港ターミナルに入ってまずスカイネットのカウンターへ立ち寄る。職員さんは恐縮しきりで、座席の指定と共に1,000円の金券を戴いた。この空港で使えるらしい。安い運賃で予約しているのだから、別にこんな事しなくても良いのに。でもラッキーだ。これで食事をしよう。ロビー奥にある食堂で腹を満たす。
さて、離陸がかなり遅くなったので時間が余り気味。ちょっと今後の調査のため、また南宮崎駅まで戻る。一応帰りの時刻を調べておこうと時刻表を見る。が、驚愕の事実が発覚する。何と宮崎空港行きの列車はもう無い。え?まだ19時半過ぎだぞ。もう終列車が終わったのか?。これから離陸する航空機もあるのに終列車早すぎ。これは困った。列車では空港に行けなくなってしまった。
ちょっとパニック。余計な事をしてしまった。駅を降り、外に出ると左手に大きなビルがある。そこに宮交バスターミナルがあって、バスがひっきりなしに発着している。歩道橋を通ってそこまで行って、慌てて空港行きのバスを探す。しかしこちらも空港行きに時間のばらつきがあり、よく判らない。探したり待ったりしていては時間だけが過ぎてしまう。これはイケナイ。泣く泣くタクシーを拾い空港へ行ってもらった。
南宮崎駅から空港まで近そうで近くない。列車なら6~7分の距離も道路だと大きく迂回しており、結構なスピードで走ってもらったにも拘わらず10分ほどかかった。料金も2,000円以上かかった。トホホホホ。戴いた金券以上の出費となってしまった。あぁ大失敗。
搭乗券はスカイネットからの振替を意味するSNAの印字がされており、名前は書かれていない。チェックインが早かったため窓際を取れたが、翼の上。振替者に用意されている席なんてこんなものだ。そして思い出したように売店へ行き、少年マガジンを探す。が、やはり無い。恥ずかしながら聞くと、木曜日発売だと言う。やっぱりか…。
定刻よりやや遅れて離陸。席は7割方乗っている。隣も座られ乗り心地は良くない。外も翼のためよく見えずつまらない。こうなると着陸するまでの時間が余計に長く感じられる。早く着かないかな。
今日の着陸はC滑走路北側から。大きく旋回して降りて行く。そして今日もバスでの移動。何で地方便はこうも冷遇されるのかな。着陸してからいつも20分ぐらいかかるよ。でも今日も車だ。時間は気にならない。それでも疲れた。駐車場まで行くとフ~っとため息が漏れた。後は待ちこがれた少年マガジンを買うだけだ。
  リンク→宮崎空港
  リンク→スカイネットアジア航空


ANA618便搭乗半券
搭乗者氏名はSNA


9.総括
九遊きっぷを使って南九州に重点を置いた旅だった。噂通りの車窓を体験できて感激だった。軽々と足を踏み入れられない所なので、しばらく訪れなくとも良いようにしっかりと目に焼き付けてきた。もっともそんな事を意識しなくても充分に記憶に残る旅だった。
梅雨の合間に運良くあたり、天気が良かったのも嬉しい。ただ蒸し暑さはいかんともし難い。高原だったので幾分かは凌ぎやすかったと思う。肥薩線は本当にスゴいロケーションだった。ループ線スイッチバックを使ってでも線路を引く事情があったのだろう。よく鉄道を引いたものだよ。
いさぶろう号は非常にサービスの整った素晴らしい列車だった。特別料金取っても良いんじゃないの?。最近は車両も新調し、よりサービスが良くなったと聞く。指定席も出来たらしい。吉松~人吉だけは何度でも乗ってみたい。
便利なはずの宮崎空港には裏切られた気持ちだ。何で終電早いかねぇ。航空ダイヤに合わせるぐらいの弾力的な運用を望む。ま、見た感じの利用は多くもないから仕方ないのかな。一番悪いのは確かめなかった私なんだけどね。スカイネットの搭乗も叶わなかったのも残念な事だ。わざわざ池袋まで行ってチケット取ったのに。でも安いからまた乗る機会もあるでしょう。その時までにはネット決済出来るよう期待するばかりだ。


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