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旅の行程


H15/6/18 日帰り


 06:40発  羽田空港    JAL501便  [23A]


 08:30着
[      ] 新千歳空港  快速 エアポート83号 [6両]
 08:49発


 08:52着
[      ] 南千歳      スーパー北斗6号  [5号車自由席]
 09:04発


 09:52着
[      ] 東室蘭     室蘭本線 普通列車 [2両→1両]
 10:02発


 11:54着
[      ] 長万部     函館本線 普通列車 [1両]
 12:20発


 15:14着
[      ] 小樽      快速 エアポート160号 [6両]
 15:34発


 16:42着
[      ] 南千歳     千歳線 普通列車 [3両]
 16:52発


 17:05着
[      ] 沼ノ端      室蘭本線 普通列車 [2両]
 17:19発


 17:48着
[      ] 追分       石勝線 普通列車 [1両]
 18:14発


 18:51着
[      ] 新夕張     スーパーおおぞら10号  [6号車自由席] 
 19:10発


 19:42着
[      ] 南千歳     快速 エアポート190号 [6両]
 19:43発


 19:46着
[      ] 新千歳空港   AirDO 22便  [21G] 
 20:35発


 22:05着  羽田空港


   JR北海道+JAL 北割きっぷ  ¥3,000
   JAL501便  (羽田~新千歳) バーゲンフェア ¥10,100
   AirDO22便  (新千歳~羽田) AirDOスペシャル ¥9,100



1.旅の計画・準備
青春18きっぷ使えないシーズンに、ただ黙って指をくわえているのは勿体ない。折しも、旅するのにとっても良い季節。梅雨入り前に、どこかへ出かけたい。日の暮れるのも遅く、時間いっぱい楽しみたい。何か良い格安切符がないだろうか。
航空会社がこのところ毎月、期間を決めて大幅に運賃を割り引く企画を続けている。それをマメにチェックして、旅の計画に役立てている。割引とはいえ往復すると2万円ぐらいはかかるし、日帰りでは本当に勿体ないのは重々承知なのだけれども、月一回の贅沢と思って納得している。場合によってはツアーの方がより安かったりするけど、ひとり旅の日帰りなんて全然無い。
さて、行くべき所は久し振りの北海道を選択。約1年ぶりに訪れようと思う。北海道こそ航空機じゃないと日帰りなんて無理だ。加えて今回はJALJR北海道のコラボ企画、新千歳空港を中心とした鉄道路線のフリーきっぷ何と3,000円。しかも特急列車も乗り放題。何とも嬉しい切符が発売されている。
この切符はJALバーゲンフェアを利用しないと買えない。航空機も安く、鉄道運賃も安い夢のような企画に涙する。これは行きまたは帰りにバーゲンフェアを使えばよいので、帰りはエアドゥに乗ってみる。理由はまだ乗ったことがないのと、1,000円安かったからだ。ただ、マイルはたまらないけど…。
新千歳空港からは色々とルートが組める。最近、秘境駅へ行こうというサイトにハマっていて、凄まじく鄙びた駅を紹介しているサイトなのだが、その第1位と第2位の駅が北海道にある。興味半分でそこを訪れてみようと思い、ルートを決めてみた。
空港から千歳線で南下し、室蘭本線長万部駅まで移動。道中、第1位の小幌駅がある。下車してしまうと日帰りの制約上、無駄が多いので通るだけ。ただし普通列車では行こうと思う。長万部駅から函館本線山線へ入り札幌方面へ行く。この道中にも第2位の張碓駅がある。この駅は全列車通過なので仕方がないが、見る事は出来そう。更に道央を一周しても少し時間が余るので、新夕張駅まで出向く。
せっかく特急列車も乗れる切符なのに、あまり特急列車に乗れないのが口惜しいが、まずまずのルートが出来た。今回の旅は北海道鄙びたローカル駅探訪をメインとした旅に出てみる。
  リンク→秘境駅へ行こう!


2.JAL501便
バーゲンフェアは約2ヶ月前の発売。2ヶ月前といえば春のシーズンを終えたばかりで、次の旅を決めるのに余裕のある時季だった。この間にJALJASは統合し、マイレージカードも統一のものとなった。色々と激動のあった頃合いでもあった。
札幌行きの一番便は時間の早い事もあり、予約はスムーズに出来た。ただ、家から始発列車で行っても、羽田空港到着は6時20分頃になってしまう。搭乗手続きなどを考えるとギリギリの時間だ。トラブルがあると厄介なので、車で羽田空港へ向かう事とした。日帰りなら駐車料金も抑えられるし、早朝の道路も流れは良いはず。航空機は列車と違って、乗り込むまでの時間を計算に入れないといけないので、せっかちな私には苦痛だ。
午前5時過ぎに首都高速に乗り、一路羽田空港へ。初夏の日の出は早くて、もう明るい。しかし、いつもは渋滞で苦しめられる首都高速もこの時間ならスイスイ。余裕をもって羽田空港へ到着した。すぐチェックインし、搭乗ブリッジ前の待合所で待つ。初めてサテライトからの搭乗だ(嬉)。地方路線だとバス移動だが、今日の行き先は大都市札幌。扱いが違うなやっぱり。そして今日も朝食は万カツサンド。
一番機なので乗客も少なめ。機体はボーイング777。なのに座席は翼の上ってどういう事??。航空機の楽しみである下界を拝むという事すら出来ないじゃないか。これじゃ楽しみも半減。いや全滅。後ろの方に空席が目立つので移動すれば良かった。恥ずかしくて出来なかったけど…。
C滑走路北向きに離陸。生憎と雲が多くて、下界は見えそうもない。翼の上でもどこでも同じだったのがせめてもの救い。でも本当につまらん。ふてくされるように目をつぶる。朝早かった事もあり、少し寝てしまおう。もちろんドリンクサービスが済んでからね。
ほぼ定刻に、新千歳空港へ着陸。航空機が遅れたら一大事だったけど、セーフだった。前回、空港のロビーまでは遥々陸路で行ったが、降り立つのは初めて。じっくりと空港観察でもしたいところだが、余り時間もないのでそそくさと地下のホームへ向かう。みどりの窓口搭乗半券を見せ、北割きっぷを購入。これで準備万端。
  リンク→JAL
  コラム→北割きっぷの紹介(当サイト)


JAL501便搭乗半券
北割きっぷ購入済みのハンコ入り


3.スーパー北斗6号
新千歳空港駅は自動改札機が導入されているけど、気分が出ないのでわざわざ有人改札でハンコを入れて貰う。ギリギリになってしまったが、快速エアポート83号に何とか乗る事が出来た。トンネルを潜り、南千歳駅で下車。南千歳駅ホームの使い方が便利で、空港発の列車は函館釧路方面への列車と対面乗り換えできるように列車が着く。さりげないが気配りの効いた措置である。
10分も待たずにスーパー北斗6号のカッチョイイ車体が迫ってきた。青い顔と銀のボディ。乗るのは2回目だが、この列車は速くて本当に乗り甲斐がある。またうまく接続できて大満足だ。しかも東室蘭駅まで乗るが、それだけで3,000円の価値があって、ペイできてしまう。北割きっぷサイコー。
スーパー北斗6号の自由席は結構乗っていたが、窓側の席を確保できた。南千歳駅から南側はもう原野で、ほとんど建物らしいものはない。列車はそんな原野の中を猛スピードで駆け抜ける。日高本線の線路が合流してきて苫小牧駅に停車。そして今度は雄大な太平洋が見えてきて、列車は海岸沿いに進む。非常に見応えのある景色が続く。この辺は海岸沿いという事もあって、そんなに鄙びた感じはない。所々、牧場があって馬などが見えると、あぁ北海道なんだなと実感するぐらいである。
北斗星3号とすれ違ったあと、温泉で有名な登別駅に停車。そして下車駅の東室蘭駅に到着した。僅か1時間足らずの乗車であったが、降りてしまうのが勿体ないぐらいの乗り心地であった。
  リンク→JR北海道


北割きっぷ JR北海道とJALの共同企画
範囲も広くて3千円とはお値打ちです


4.室蘭本線
東室蘭駅から長万部駅までは普通列車で旅をする。せっかく特急列車に自由に乗れる切符を持ちながら、敢えて普通列車で行くところが何とも説明しづらい。ま、一言で言えばくだらないこだわりだろうかね。
長万部行き普通列車はすでに発車を待っていた。2両編成で後ろはお馴染みキハ40系。しかし前側は見慣れない車両だった。形式を見ると、ん、キハ150?。聞いた事がなかったので、家に帰ったら調べてみよ~っと。折角なのでそのキハ150系の方に乗車。内部はキハ40系と異なり、JR東日本のキハ110系みたく、一人掛け席もあった。
定刻に東室蘭駅を発車。コンビナートの並ぶ工業地帯やトンネルを抜けて行く。室蘭から先は噴火湾に沿って列車は進む。先ほど同様、海岸線に近くてロケーションは最高によい。稀府駅までは複線だったが、ここから単線になった。伊達紋別駅洞爺駅などと聞くと、有珠山が思い浮かぶが、近すぎるせいかよく判らなかった。山は遠くからの眺めが一番よく判るね、やっぱり。
比較的大きめの駅は乗降客もあるが、小さな無人駅はほとんどが停車するだけである。豊浦駅に停車。ここで15分ほど止まる。停車中、2両編成のうち後ろのキハ40系を切り離した。面白い事に、切り離した列車は折り返しの東室蘭行きになる。そういえば列車側面の行き先サボ東室蘭←→豊浦となっていたな。前に乗っていて正解だったようだ。そして停車中に特急北斗8号に追い抜かれていった。続いて特急北斗5号とも交換した。いずれもトップスピードで通過していったので、怖いぐらいだった。
単機になった列車は、再び長万部駅へ向け走り始めた。乗客もまばらゆえ、1両でも走ってくれるだけ有り難いと感じざるを得ない。山が海岸ギリギリまで迫ってきて、トンネルが長くなってきた。線路は再び複線になったようで、トンネルも2口開いていたりする。
今日のメインイベント小幌駅が迫ってきた。長い長いトンネルの中で減速。トンネルを出るとすぐ駅に停車した。駅に至る道もないこの駅の必然性を誰が説こうか。しかし、駅にいるはずのない人影が…。何だ何だ?。答えは作業着姿の黄色いヘルメットを被った保線員さん達だった。目が合って驚いてしまった。
都合悪く列車は駅標を過ぎてしまったので、反対側のホームの駅標をガラス越しにズームで撮影。保線員さん達監視の下、図々しくホームに出て写真を撮るのに気が引けてしまったからだ。残念。当然、乗降など無いから列車もすぐに出発。僅かな時間ゆえ、小幌駅がどんなものか上っ面だけしか体験できなかった。もっとも、以前は特急列車で通過しただけだったから、その時より雰囲気だけは味わえた。
列車は再び長いトンネルへ。抜けると景色は一変、険しかった山は去り、砂浜が広がっていた。そして北割きっぷの限界点、長万部駅へと列車が到着した。


豊浦駅での分割後
左が長万部行き 右が折返しの東室蘭行き
 
小幌駅下りホームの駅標


5.函館本線(山線)
長万部駅での乗り換え時間が30分弱もある。じっとしているのも何なので改札の外に出る。駅前は閑散としていて、人通りはほとんど無かった。並行する国道まで出てみると、かにめしの看板を発見。おぉ、長万部駅名物のかにめしだ。JR北海道特急列車の積込メニューにも載っているあのかにめしだ。
時間も時間だ。自然と足が向く。そして購入した。感激。見るべき物は他に無さそうなので、さっさと駅に戻る。小樽行きの列車の中で食べよう。楽しみが一つ追加された。
改札から一番遠いホームに小樽行き普通列車が止まっていた。キハ40系の単行だ。函館からのスーパー北斗7号を待って、列車は発車した。特急からの乗り換え客は2~3人だけだったようだ。車内は空いていて、フリー状態だ。列車はすぐに室蘭本線と別れてゆく。上り坂が段々とキツくなってきて、スピードは全く上がらない。両側も森になってしまった。山線と呼ばれる所以だろう。ただ、国道は並行して走っている。
早速かにめしの紐をほどく。中々カラフルな色遣いで、さすが有名弁当。もちろん味も大満足。ペロッと食べてしまった。もう一個買っておけば良かったかな?。無人の小さな駅には、言葉は悪いが粗末な小屋風の待合所があるが、人の気配はない。それでも黒松内駅で数人乗降があった。
さて、列車は本当に山の中を進む感じで進行する。駅間も長く、熱郛駅目名駅の間なんかは15分も走りっぱなしだ。もっともえらくゆっくりだけど。ニセコ駅まで来た。元祖カタカナ駅名で名を馳せた駅だったと記憶する。今ではスキー場として外国人にも大人気だそうだ。そのせいか、駅周辺も何やら建物が多く感じられた。
倶知安駅に到着。ここで普通列車と交換で10分弱停車。さすがに大きな街ゆえ、数人乗車してきて、ほぼ席が埋まった。私のボックスも地元のオバちゃん3人に囲まれた。駅の屋根の隙間から羊蹄山が見える。さすが蝦夷富士の名の通り、美しい山容だ。見事なほどに美しいな。
先に到着していた長万部行きが発車していった。意外と人が乗車していたので、驚いてしまった。列車は再び動き始めた。しばらくはまたもや森の中を進む。木に阻まれて、車窓はほとんど覗えない。銀山駅で普通列車と交換。2つ3つトンネルを抜けると、次第に下り坂になって行くようだ。ワインやウイスキーで知られる余市駅に停車。乗客は更に増え、ついに立ち客まで出るようになった。
余市駅を出ると図らずも日本海が見えてきた。途中、広い砂浜もあって良い景色が続く。塩谷駅で再び列車交換。そして終点小樽駅へと列車が近づいていった。
  リンク→長万部駅弁かにめし販売元 かなや


倶知安駅標
ひらがなで「くっちゃん」と書くと
北海道っぽい気がするなぁ


6.快速エアポート号
小樽駅はさすがに大きな駅だ。北海道観光のメインスポットの一つでもある。乗り換え時間が20分程しかないため市内観光は出来ないが、じっくり散策してみたい街である。ホームから一旦地下道を通り、改札を出てみる。やはり他の駅と違い、人通りも多く、バスも車もひっきりなしに走っている。
余り時間もないのでトンボ返りにホームへ戻る。お目当ては最近出来たばかりの裕次郎ホームだ。4番ホームの愛称を敢えて裕次郎ホームにして、小樽にゆかりのある石原裕次郎で更なる観光誘致に走ったようだ。ここ小樽には石原裕次郎記念館もある。ホームには下の写真のように垂れ幕等身大パネルなんかもあって、色々と仕掛けもある。
名残惜しいが時間となった。快速エアポート160号に乗って札幌方面へ進む。この列車にはuシートなる指定席車両も連結されている。北割きっぷで指定料金のみで乗車できるため、旅の記念でもと小樽駅の窓口で指定券を求めたのだが、満席のため断られた。そんなに需要があるのかね?。読みが甘く、残念な思いをしてしまった。
小樽駅からは電化のうえ複線になってスピードも速い速い。小樽築港駅までは各駅に停車。そして快速運転になる。朝里駅付近までは小樽の市街地が広がっていたが、とたんに山が海岸線までせり出し、行く手を阻む。そして今日2つ目のイベント張碓駅を迎える。目安はトンネルの先だ。
長いトンネルを抜けてちょっと行くと、張碓駅らしき所を通過していった。実際、どんな様子かはほとんど分からなかったというべきか。小屋らしい建物は見えたが、ホーム駅標分からなかったな。残念だ。この辺は海岸ギリギリに線路があり、一応護岸はされているが危なっかしい気もする。反対側は崖で、確かに駅に続く道など無いだろうと予想される。
兎にも角にも、張碓駅もとりあえず見た事にしよう。険しいところを抜け、石狩湾とも別れを告げる。再び住宅も増え始め、札幌の圏内に入った感じがする。快速運転なので次々に駅を通過していくのは良い気分。左手に大きな車両基地が広がって、いろんな列車が留まっている。北斗星らしきブルートレインも見えた。ちょっと嬉しい。
手稲駅に停車。先発の普通列車と接続。一気に乗客が増え、賑やかになった。いつしか線路は高架となり、琴似駅のみ停車し札幌駅に到着した。小樽駅から約30分。これは速かった。札幌駅では大半の人が入れ替わる。通しで乗ってる人はかなり少ない。そして入れ替わりに大量の客が乗ってきて、顔ぶれは違えどもまた賑やかさが戻る。札幌駅では大量の乗り換え客のためか、4分ほど停車した。
札幌駅を再出発。複雑な線路をすり抜け、スピードを上げて行く。札幌貨物ターミナルを横目に函館本線と別れて行った。新札幌駅に停車。そして北広島駅で先発の普通列車と接続した。恵庭駅千歳駅と停車して南千歳駅に戻ってきた。
このまま乗っていってしまうと新千歳空港へ行ってしまうので下車。先ほど北広島駅で追い抜いた普通列車に乗り換えだ。南千歳駅では到着ホームが逆になってしまうので、一旦跨線橋に上がらなければならない事をうっかり忘れていた。こんな事なら手前の千歳駅で乗り換えておけば良かったな。
ホームを移動してすぐ、何やら重々しい響きが迫ってきた。あれま、カシオペア号だよ。意外なところで出会うものだ。これから遥々上野駅まで行くんだなあ。写真を撮ろうとカメラを出すもタイミングがズレて、うまく撮れているかどうか…。


小樽駅の裕次郎ホームにある
等身大パネル
 
小樽駅4番線は裕次郎ホームと
名付けられ、オープンした


南千歳駅で遭遇したカシオペア号


7.千歳線・室蘭本線
南千歳駅に戻ってきたという事で、めでたく一周と相成った。東京へ帰るにはまだもうちょっと時間が余るので、あと少し足を伸ばしてみる。しかしカシオペア号に出会うと分かっていたならキチンと準備をしておくべきだったと後悔した。ま、知らなかったのだから仕方ないか。苫小牧行き普通列車がようやく入ってきた。
車内はそこそこ混んでいて、尻をねじ込んで座るより立っていく事を選択。今朝も通った原野の中を進んで行く。沼ノ端駅に到着。ここから室蘭本線追分駅へ向かう。この列車で苫小牧駅まで乗っていってしまうと、追分方面の列車に乗り遅れてしまう。だからここ沼ノ端駅で15分待つハメに。
無人の駅に降りるも、切符を見せるでもなく列車は行ってしまった。しっかし静かなところだなぁ。空も広く感じる。跨線橋を渡りホームを移動。草むらが広がり、容易に外からホームへ入れるところが牧歌的だ。誰もいない所、待つ事暫し、前照灯が見えてきた。
ワンマン運転ゆえ1両目の後ろ扉しか開かない。一応記念にと整理券を取る。車内は空いていた。沼ノ端駅より千歳線とは別線路を進む。といってもしばらくは並走が続く。架線はすでに無いみたい。そして原野の中、千歳線と別れ行く。
驚く事に閑散区間なのに追分駅まではずっと複線だった。昔の名残かなと思う。しかも遠浅駅早来駅の間では普通列車とすれ違いもした。その早来駅は駅舎が綺麗だったと記憶する。この区間はずっと森や原野の中を走る感じで、森の切れた所に駅がある感じがした。
追分駅に到着。広い構内にまず目が奪われる。しかし接続が非常に悪く、30分近く待ちぼうけだ。ちょうど千歳行きの普通列車も到着して、改札口近くは少し人気が増える。一旦改札を出てみると、見事に何もない。正面に橋があり、その先に信号があったのでその辺まで行ってみる。しかし左右見渡してもポツポツと商店があるのみで閑散としていた。仕方ないので踵を返して駅に戻る。
待合所には地元の学生がたむろしていて、見慣れぬ私を何だか訝しがっていたようだ。乗るべき夕張行き普通列車が到着。しかし発車はまだ先だ。とりあえずホームに行って待つ。3方向の普通列車が揃ってはいるが、人の行き来は少ない。そして先に乗ってきた苫小牧行きが発車していった。


沼ノ端駅で取った整理券
 
乗り換えのため下車した沼ノ端駅標


8.石勝線
追分駅にて、両方向の普通列車が停車している中、ホームのない通過線特急スーパーおおぞら9号が猛スピードで駆け抜けていった。しかしまあ高速気動車のうるささったら無いね。迫力満点だった。通過後すぐ、千歳行きが発車。そしてこちらの夕張行きも最後に追分駅を後にした。
午後6時を回っているが、夏至間近の北海道はまだまだ明るい。余裕で景色を楽しめる。沿線は農場牧場が広大に広がり、まさに北海道の風景らしさを醸し出している。東追分駅特急とかち10号と交換した。列車は夕張川とランデブーし、山も迫ってきた。滝ノ上駅で普通列車とも交換した。
トンネルを出ると、そのままの高さで新夕張駅に到着。このまま夕張駅まで乗っていってしまいたいのはやまやまだが、今日中に帰れなくなってしまうので泣く泣く下車。運転士さんに切符を見せ新夕張駅に降り立つ。降りたのは私を含め3人のみだった。地元の方かな。
新夕張駅はかなり立派なホームを備えた高架駅だった。階段を降り、外に出る。ホームと裏腹に、地下道と改札は粗末であった。みどりの窓口はあるようだが閉まっている。既に時間外との事だが、実際開く事があるのかどうか疑わしい。当然駅員もおらず、もの淋しい。
お日様もようやく山蔭に入り、若干暗くなってきた。改札正面に錆びつき歪んだ紅葉山駅の駅標があった。石勝線開通の折、路線を付け替えたうえ紅葉山駅から新夕張駅に改称した時の名残のようだ。下の写真のように隣り合う駅は同じからも解っていただけると思う。
再びホームに戻る。改札脇に乗車駅証明器があったので、一枚戴く。後で気付いたが時間が合ってないぞ…。さて、北割きっぷで旅してきたが、そのほとんどを普通列車で費やしてしまった。しかし最後の最後で再び特急列車に乗る事とした。
一人淋しく新夕張駅のホームで待っていると、列車接近を知らせる自動音声が流れた。程なくスーパーおおぞら10号が入ってきた。本当にこの車両はカッコイイ。喫煙自由席車両は先頭の6号車。入ると8割方席は埋まっていたが、空席を見つけて座る。通路側だが仕方ない。
ほとんど乗降がないため、すぐさま発車。今来た路線を逆に辿る。目敏く車掌さんがやってきて検札していった。午後7時を回り、段々と暗くなってきたがまだ明るさは残っている。やはり旅するのに初夏の季節はいいなぁと実感。追分駅まで戻る。今度はここで乗り換えられる列車は無かった。
追分駅からは一目散に南千歳駅まで向かう。途中、信号所特急列車と交換した。やっぱり特急列車は乗り心地最高。使わなきゃ損だと思う。車内の電光掲示板には現在位置がショボいイラストで示されていて、徐々に南千歳へと移動して行く。そして三度、南千歳駅へやってきたのだった。


新夕張と名乗る前は紅葉山だった
 
石勝線開通を機に新夕張となった


乗車駅証明書 実際の時間は19時を回ってましたヨ


9.エアドゥ22便
今度はキチンと対面乗り換えできる南千歳駅のホームに到着。後は新千歳空港行きを待つだけ。といっても間髪入れずに入線してきてすぐさま乗り換え。あっという間に空港駅に戻ってこられた。この時間だと乗客も半分ぐらいで楽だ。しかし、空港駅では結構お客が待っていた。改札を抜け、北割きっぷでの旅が終わる。1日、充分に楽しめた。これで3,000円はタダ乗りに近いと思う。
何はともあれ、ますはチェックイン。これから乗るエア・ドゥも経営の厳しさからANAと共同運行で凌いでいる。それ故、搭乗券もANAのそれと同じ扱いだ。それでも同時期に設定されているANA超割よりAirDOスペシャルは1,000円安い。エア・ドゥ機に乗った事がなかったので、安い事と相まって選択したのだった。ただしマイルはつかないが…。
チェックインを終え、土産物を物色。新千歳空港のお土産店は数も種類もハンパ無い。しかも有名なものばかり、定番のものばかりで本当に迷う。そんな中、六花亭のバターサンドだけは外せない。これだけはどんなに他に良いものがあっても真っ先に買う。あとは海産物乳製品を少々購入。他にも買いたいものがいっぱいあるが、我慢だ。
コードシェア便であっても機体はエア・ドゥ機ボーイング767。搭乗率は結構乗っていて7割ぐらいか?。定刻より10分ぐらい遅れて離陸。すぐさま旋回し、一路羽田へ向かう。西からの帰りと違って、北からの帰りは地形が読みづらい。今どの辺を飛んでいるのか訳も解らず時間だけが過ぎゆく。
高度が徐々に下がってきて、街の灯りがはっきりと見えてきた。もう千葉県上空まで来てしまったようだ。そして海ほたるの脇を通り、羽田空港A滑走路南側からのランディング。案の定バスでの移動と相成った。弱小航空会社の悲しさよ。
さて、いつもは弟に迎えに来て貰う事が多いが、今日は車で来ていたのでそのまま駐車場へ。平日なら24時間2,500円頭打ちなので安心。その他高速代、ガソリン代がかかるけど、重い荷物を持ってモノレールやら京急に乗る事を考えれば安いもの。こうして今日の旅は全て終わった。
  リンク→エア・ドゥ 北海道国際航空
  リンク→新千歳空港


エア・ドゥ22便搭乗券
ANAが肩代わりしてます


10.総括
北海道日帰りなんて、人に喋ると十中八九バカにされる。仕事ならともかく、遊びなら尚更だ。自分でも本当に勿体ないと思うが、中々理解されない。もちろん家族にも。ここが辛いところだ。
北割きっぷは本当に最高のきっぷだ。僅か3,000円で丸一日本当に楽しめる。期間限定ながら、乗り鉄なら迷わず購入だ。今日は普通列車が多かったが、使い方によってはもっともっと行動の幅は広がる。エリアが道央のみではあるが、この値段なら損はないはず。
初夏の北海道はおそらく1年中で一番良い季節。日も長く、空気も爽やか。本当に心癒される一日だった。また機会を見つけては北の大地を訪問したくなった。帰ってきてすぐ言うのは何だけど…。


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