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旅の行程


H15/3/11~12 夜行日帰り


 23:43発   東京     快速 ムーンライトながら号 [3号車5C]


 06:56着
[      ]  大垣     東海道本線 普通列車 [7両]
 07:01発


 07:37着
[      ]  米原       こだま493号  [自由席]
 07:44発


 08:07着
[      ]  京都      東海道本線 新快速列車 [12両]
 08:23発


 09:57着
[      ]  姫路      赤穂線 普通列車 [4両]
 10:07発


 11:50着
[      ]  岡山      瀬戸大橋線 マリンライナー27号 [6両]
 12:11発


 12:52着
[      ]  坂出      土讃線 普通列車 [2両]
 13:27発


 14:57着
[      ]  阿波池田   土讃線 普通列車 [1両]
 15:23発


 18:04着
[      ]  高知       空港連絡土佐電バス
 18:20発


 19:02着
[      ]  高知空港    JAL126便  [11A]
 19:50発


 21:00着   羽田空港


   青春18きっぷ  一回分
  ムーンライトながら指定券(東京~名古屋) ¥510
  JR線追加分(池袋~横浜) ¥620
   こだま493号 (米原~京都)乗車券 ¥1,100
   こだま493号 (米原~京都)特急券 ¥950
   土佐電バス (高知~空港) ¥700
   JAL126便 (高知~羽田)バーゲンフェア ¥9,200
  


1.旅の計画・準備
平成15年春シーズン2発目。今年に入ってから行く方向に偏りが見え始めたため、色々と案を模索するもうまく固まらない。ネックはやはり帰路。翌日の仕事を考えると、やはりその日の内には戻っておきたい。しかし最終列車で帰るとしても、そこから時間を遡ってルートを決めなければならなくなり、自由度がかなり制限されてしまう。その上、疲れ切っている時間帯と帰宅ラッシュの時間が重なり、キツイ思いをしたことも数知れず。
そんな中、帰路に航空機使いやすい期間がある。3月9月上旬に各航空会社が特別割引運賃を設定してくれるパターンがここ数年定着しつつある。運良く今年もこの時期、JALのバーゲンフェアの設定があった。これをうまく使えば、青春18きっぷで行けるところまで行き、出先の最終便に間に合うようルートを決めれば良く、自由度の高いコースが設定できる。もちろん航空機を使うにあたり、それなりの出費は覚悟しなければならないが、バーゲンフェアなら全国どこから乗っても1万円前後で済むのだから納得づくで利用できるでしょう。と思いたい。
さて、今回は既にムーンライトながら号指定券を押さえているため、必然的に西方の旅になる。さてどこへ向かおうか。普段なかなか列車で行きにくいところを考えてみる。しかし普通列車のみで行くとなると九州はまず無理。とすると中国もしくは四国か。今までどちらもあまり縁のない地方である。空港の位置関係を調べ上げ、どこへ行くのが一番面白そうか検討してみた。
結果、瀬戸大橋を通って四国に渡り、土讃線を経由して高知空港から帰るというルートが変化にも富み、景色も良いだろうと判断しルートを作ってみることにした。高知空港から逆に辿ると、なかなかいい具合に岡山駅まではトレースできる。接続も良く、上々の行程。が、大問題が…。ながら号で西に進み、最速の接続列車で行ったとしても岡山駅まで午前中に着かないぞ?。
最大の原因は姫路駅の接続にある。米原駅であと僅か20分、一本早い新快速列車に乗れれば全て問題なく解決できるのに。ながら号からの流れで乗る新快速列車姫路駅で実に50分足止めを喰らう。このせいで岡山駅まで午前中に届かないのだ。これを何とか解決したい。
解決の方法は2つ。臨時の大垣夜行便を使うか新幹線で追い越すか、である。生憎、大垣夜行は出発日に運転されていないので却下。すると新幹線か。さて、どの区間で使うのが一番効果的か検討してみた。20分の先回りが出来て、自由席の特例が受けられる一駅間。結果は自明ですね。米原駅~京都駅を新幹線で移動するのが最も効果的。これを使えば京都駅で先発の新快速列車が捕まえられる。出費は乗車券特急券合わせても2千円強。
冷静に考えて、姫路駅での接続のためにここまでしなくても行き先を変えれば済むことと思う節もあるが、この時は何か意地になって探してやろうという気になっていた。でもまぁ無理やりにでもルートが出来た。前置きが長くなってしまったが、今回はこの行程に従い旅することにした。


今回は2回目のところ 2週連続でながら号か…


2.ムーンライトながら号
今日も今日とてムーンライトながら号。先週に引き続き通算6度目の乗車。しかも先週と全く同じ道のり東京駅に到着し、席もまた先週と同じ席番。だからといって同じ車両かと思いきやそうでもなく、同じ形式の列車でも微妙に造りが違う。一番気がつくのが足下。椅子下に足をつっこめる車と塞がっている車がある。どちらがあたるかは運次第。個人的には突っ込める方が嬉しいが、今日は塞がっていた。
いつものように平塚駅付近で貨物列車と並走し、毎度の光景に錯覚すら覚える。そして今日の小田原駅。先週より明らかに人が多い。3号車のデッキ付近にまで入り込んできて、ウルサイの何の。そんな訳でまた今日も気になって寝付けず、辛い移動を余儀なくされる。貧乏旅行人はキビしい。何かいい案は無いものかねぇ。しかも今日は小田原駅で後続の列車を待つらしく、定刻より20分ほど遅れて出発した。たまにこういったことがあるらしい。ま、20分ぐらい遅れても途中で何とかなってしまうだろうがね。
ウトウトしつつも深い眠りには達せず豊橋駅まで来た。ここでの長時間停車中、新幹線の切符を買っておきたい。米原駅での乗り換えが7分しか無いためだ。売り場が混んでいたらアウト。今のうちに確保しておきたい。しかし、豊橋駅の窓口はまだ閉まっている。
ペラペラの切符で不本意だが、ここは車掌さんから買うしかない。後ろの方へ行き車掌さんを探す。人いっぱいの6両目に車掌さんがいた。もう検札業務をしないからヒマそうにしていたところ声をかけ切符を購入。これで一安心。席に戻って出発を待つ。
名古屋駅に到着。今日は乗ったまま待機。隣の人が降りたので窓側に移動。大垣駅での乗り換えを考えると通路側の方がいいけど、何だか今日はお尻が痛くて席を変えたかった。そして北陸へ行った時同様、大垣駅まで乗り通した。
相変わらず大混雑の跨線橋を通り、隣のホームの網干行き普通列車初めて乗る。階段付近は混んでいるが後ろの方には席に余裕があり、僅かな乗り換え時間ではあるがそちらの方に乗ることにした。乗るとすぐ出発。前方から座席にあぶれた連中がこちらへと探しにやってくる。初めから後ろ狙いにすれば良いのに。
前回米原駅までの道中、バカ女のせいで台無しになってしまったが、今日は景色を楽しむことが出来た。途中の駅から乗ってくる通勤通学の人達は、この時期にだけ増える18きっぱー達にさぞや迷惑していることだろうよ。我々もお邪魔してます感で謙虚に乗るべきだと思うのだが、どうだろう。我が物顔で振る舞うことは謹みたいものだ。
  リンク→JR東海


3.東海道新幹線と東海道線
米原駅に到着。新快速列車に乗り換える場合はホーム対面なので便利。ほとんどの人がそのままホームで待つが、新幹線に乗るため狭い跨線橋へと向かう。橋上の突き当たりに新幹線の改札口があり、その脇には切符売り場もある。案の定、窓口には数人が並んでおり、僅かな乗り換え時間内ではイライラしたことだろう。昨晩の内に切符を買っておいて良かったなとつくづく思う。
車内補充券だから自動改札は通過できず、係員口からホームに入る。乗り場へ向かう階段を降りてびっくり。随分と混んでいる。通勤ラッシュと変わらん光景が…。いくら16両の新幹線でもこれは捌ききれるのか不安になる。悠長にタバコなんかふかしている場合じゃない。列に並ぶ。しかしほとんど列後方。
こだま493号が入線。中を覗くと既にかなり乗っている。こりゃダメっぽいな…。不安は的中で客室に入っても立っている人がいる。探せばもしかして席があったかもしれないが、早々に諦めてデッキでしのぐ。まぁ一駅だけだからね。それにしても、これ程まで盛況だとは思わなんだ。新幹線恐るべし。
スピードが乗ってきた頃、遠目に東海道線普通列車が見えた。走っているけど止まってるように見える。京都駅までの区間は比較的長いので乗りごたえがある。座れれば尚良かったが残念だ。でもまあ今のうちに持参したおにぎりでも食べてしまおう。ここなら気兼ねせず食べられるし。
長めのトンネルを抜けきらないうちに減速。そして京都駅に到着した。驚くことに10分もしないうちに東京からののぞみ1号が到着する。一晩かけてここまで来たのに、朝一番の新幹線とほぼ同時刻だというのだからヤレヤレである。もっとも値段は段違いだけどね。
快適な新幹線の旅は終わった。ここからまた人波に揉まれながらの移動になる。新幹線の窓口で記念に切符をもらい新快速列車のもとへ。通勤ピークの時間帯。もうホームは大混雑。ふと隣に目をやると小汚い客車が留まっている。よく見たら寝台特急なは、あかつき号のよう。えぇ?何でこんなにボロなんだ?。塗装は浮き上がりひどいモンだ。昔憧れたブルートレインのなれの果てがコレなのか?幻滅と同時に悲しくなってしまった。
お目当ての新快速列車がやっと来た。コレに乗るために新幹線を使ったんだ!。なんだかだよな~。随分と混んではいたが、京都駅で大部分入れ替わった。一応、後ろ向きではあるが席をゲット。これで姫路駅まで楽に行ける。新快速と言うだけあってほとんどの駅をすっ飛ばして行く。後ろ向きだから外の景色を見ていても後追いだし、大都会の風景を見てもこれといって気になるものもなし、ボーッとしながら時間だけが過ぎゆく。
三ノ宮駅辺りまで来ると車内もだいぶ落ち着いてきた。穏やかな播磨灘も見えてきて楽しくなってきた。明石海峡大橋が大きくなってきた。いつか渡ってみたいものだ。
  リンク→JR西日本


お馴染み指定券 先週と席番が一緒!?
 
ながら号の車掌さんから買った
新幹線の特急券


4.赤穂線
姫路駅に到着。向かいのホームに乗り換え列車が止まっていたので楽だ。が、何か変な感じ。それもそのはず、なんと行き先の違う2本の列車が同じホームに並んで停車していた。前寄りに10時4分発山陽線経由三原行き。後寄りは10時7分発赤穂線経由岡山行きだ。どちらも115系湘南色。いずれも相生駅までは行くし、経路は違えども岡山駅へも行く。ボンヤリしていたら間違えること必至。
私の場合、どちらで行っても影響はない。岡山駅での待ち時間だけの差。山陽本線の方が約25分早く着く。この際、敢えて赤穂線経由を選ぶ。理由は山陽本線経由列車には今後も乗る機会があるだろう推察されるからである。先を急ぐケースだと選ばざるを得ないだろう。その点、今日は時間が掛かっても接続列車には影響がない。それなら今後乗りにくい赤穂線で行くことにする。
三原行き普通列車が出発していった。3分遅れでコチラも出発。網干駅の広い車庫を眺めながら列車は進む。相生駅までは短い間隔で2本の普通列車が走る。その相生駅を出発するとすぐに山陽本線と別れトンネルに突入していった。
2つほど小さな駅に止まった後、播州赤穂駅に到着。新快速列車も朝晩に何本か入ってくるようだ。ここで普通列車と交換。さすがに人の出入りはかなりある。列車はすぐに出発。短いトンネルが点在し、海が近いというのに少し険しいところを進む。ここにも小さな駅があるが、あまり乗降はないようだ。
日生駅に到着。ここでも交換があった。ローカル路線の割に交換が多いと感じた。赤穂線に乗れば海がよく見えるイメージがあったが、実際はあまり海が見えない。わざわざ左側取ったのにスカされた感じだ。そうこうするうち、魔の時間帯に差し掛かる。ながら号で眠れなかったツケが10~11時頃襲ってくる。暖かな陽光と相まって、瞼が重くなってきた。こうなってしまうともう逆らえない。いつしか居眠りを始めたようだ。
気付くともう岡山駅まであと僅か。東岡山駅山陽本線と再合流したことも全く記憶にない。やってしまった!。折角赤穂線に乗ったのに、コレじゃ乗ったことにならないがね。また何かの折りに乗りに来なければならなくなってしまったヨ。


5.瀬戸大橋線
寝ぼけ眼をこすりつつ、岡山駅に到着。着いて驚いたのがホームの数。在来線だけでも4~5面ある。さすが大ターミナル駅。ここから東西南北各方面に列車が行き交う十字路のようだ。瀬戸大橋線のホームはなぜか山陽本線より北側にある。そこへ向かうと、四国方面へ向かう人の多さにこれまた驚いた。大盛況である。
当初、11時58分発の普通列車琴平行きに乗ろうと考えていたが、非常に混んでいて躊躇してしまった。児島駅で後続のマリンライナー27号に乗り継ぐことから、この普通列車を見切る事とした。普通列車での移動の方が味があるのは重々承知だが、座りたかったのだから仕方ない。
高松行き快速マリンライナー27号も既に入線しており、こちらも席はかなり埋まってしまっていた。それでも先発の普通列車ほどではなかった。よっぽど先頭展望車に別料金で乗ってやろうかとも考えたが、切符を買いに行ったりなど面倒なので諦めた。いつか乗ってやるぞ。
何とか席をゲットし、列車は出発。スロープを駆け上がり、左へ大きくカーブしながら山陽本線を跨ぐ。備前西市駅快速列車と交換。向こうを待たせてコチラが通過。そして妹尾駅でも普通列車と交換。当然コチラが通過。あぁ快感。
岡山駅から1つ目の停車駅、早島駅に到着。今度はコチラが待つ番。ピンクのアンパンマン列車が通過していった。特急列車には敵いませんな。再び高架に乗って茶屋町駅に到着。隣に宇野行き普通列車が止まっていた。かつては本四連絡の超重要路線だったはずだが、橋が出来た今となっては昔の物語になってしまった。その宇野線茶屋町駅を出るとすぐに高架を降り、田畑の中を左へと消えていく線路を行くのだろう。
瀬戸大橋線は四国への唯一の鉄道のため、頻繁に列車が行き交う。しかしその割に単線区間が多く、駅毎の交換も煩わしそう。しかし複線に出来そうなスペースも少なく、大変だ。特急列車などもスピードを上げられないだろうよ。ちょっとでもダイヤが狂うと遅れが広がる。定時運行のシビアな路線と見た。
しかしそんな心配もここまで。茶屋町駅からは複線になりとたんにスピードも上がる。児島駅に到着。岡山駅で見切った普通列車に接続。当然コチラが先発だ。さあいよいよ瀬戸大橋を渡る。こんなに長い橋を渡る鉄路は全国でもここだけ。存分にその景色を楽しもう。幸い天気も上々。期待が高まる。
上に高速道路が被さり、いよいよ海上へと投げ出される。思ったより幅が広く、複々線が悠々敷ける仕様になっている。すぐ真下も覗け、なかなかスリリング。鉄橋のカラカラとした音がこれまた心地よい。瀬戸大橋最高!。コレは非常に楽しい。眺望も良く、乗っていて飽きることは絶対に無さそう。
風の影響で止まることが多々あると聞く。吊り鉄橋ゆえ線路も歪まないかメンテも大変そう。しかし、そんな困難も乗り越え瀬戸大橋は尊大で立派。惚れ惚れするわ。
15分ほどの空中散歩が終わり、2度目の四国上陸を果たす。列車は宇多津駅に立ち寄らず、複雑なポイントを乗り越え坂出駅へと向かった。
  リンク→JR西日本岡山支社


JR四国坂出駅
高架駅で綺麗に整備されていました


6.土讃線その1
坂出駅に到着。乗り換えのため下車。瀬戸大橋線坂出駅宇多津駅は列車の行き先によって色々な経路があって複雑怪奇。時刻表も読みづらく、しっかりと注意を払う必要があろう。マリンライナー27号坂出駅で降りないと高松駅まで行ってしまう。宇多津方面に行きたいので、本来なら児島駅琴平行き普通列車に乗り換えれば問題なく進めるのだが、乗り換えを承知でもマリンライナーに乗りたかった。アホか。
坂出駅では間髪入れず普通列車高松行きもやってきた。それを見送り一旦改札外へ出て、昼ご飯を調達することにした。幸い、改札脇にパン屋さんがあったので、調理パンを数点購入。これでいつでも食べられる。
再びホームに戻り列車を待つ。坂出駅のホームには立ち食いそば屋さんもあって食欲をそそられる。もう少し時間があれば、ぜひ食べたかったな。程なく阿波池田行き普通列車が到着。非電化区間も走るためキハ58系気動車での到着だ。電車と違い重々しいスタイルが素敵。乗り込むとまんべんなく乗客が散っていて前向きのボックス席に空きがない。仕方ない、後ろ向きでボックスに腰掛ける。
瀬戸大橋線へと向かう線路を見送ると、今度は逆にやってくる線路と合流し、宇多津駅に到着。ボックス席向かいの人が早々と降りてくれたので前向きをゲット。コレはラッキー。次の丸亀駅でもだいぶ人が降りた。結構大きな街のようだ。
多度津駅に到着。駅構内は広く、留置線もいっぱいあって車両もたくさん止まっている。JR四国の要とは良く言ったものだ。しかし宇多津駅多度津駅。どっちがどっちだか混乱してしまうな。コレは私だけではないと思う。きっと。
多度津駅を出ると単線になり左へとカーブして予讃線と別れる。左右には田畑が広がり溜め池なんかもあって、のどかそう。善通寺駅普通列車と交換。そして金比羅さんの最寄り駅、琴平駅に到着。乗客の大半が降りてしまい、とたんに閑散としてしまった。右手には金比羅さんがちょっとだけ見えて、いつか機会があれば行ってみようと思う。
土讃線電化区間はここまでなので、電車が数両留置してあった。この先、普通列車の運行は激減してしまう。狙って乗らないと接続が厳しい。琴平駅を出てすぐ架線はなくなり、急に勾配がキツくなった。エンジンがうなりを上げ、さながら只見線会津坂下駅から塔寺駅へと向かう所によく似た感じだ。
10分ほど走って塩入駅に到着。普通列車と交換。列車はクネクネと里山に沿って進む。いつしか山深くなってゆき長いトンネルに突入。出るともう谷筋に沿って列車は進む感じ。急にスピードが落ち、本線から外れる。一旦停車し、運転士さんが後ろへ。そう、ここがスイッチバック駅で名高い坪尻駅だ。後ろ向きに列車は再出発。本線反対側の小さな駅に列車はゆっくりと進入していった。
停車して程なく警報機が鳴る。ホーム脇のちょっと高いところに本線があって、そこを南風号が駆け上がっていった。坪尻駅は駅に続く道がなく、利用客が極めて少ない秘境駅として知られる。駅舎の中にはノートがあり、訪問者が思い思いに記してあった。ただ、特急列車が思いのほか早く通過していったため、すぐの出発となってしまい、周囲を見渡す時間が取れなかった。はなはだ残念である。
列車は峠を越えたので下りながらの進行となった。吉野川の鉄橋を渡り、徳島線との分岐駅、佃駅に到着。ちょうどうまい具合に徳島行き普通列車と接続出来るようになっていて、さながら列車交換といった感じになった。そして終点阿波池田駅まで遥々やってきた。
  リンク→JR四国


キハ58系 塩入駅で交換列車を待つ
 
土讃線普通ワンマン列車 キハ54系


7.土讃線その2
阿波池田駅でしばし接続待ち。土讃線特急列車中心の接続ダイヤになっているので、普通列車ないがしろにされがち。ま、しょうがないですな。北陸本線みたいだな。それでもまぁ、比較的接続は早いほうで、30分弱の待ち合わせで済むのが幸い。
一旦、跨線橋を通って改札口へと向かい、ちょっと外に出てみた。山あいにしては開けており、甲子園で有名になったやまびこ打線の池田高校も近くにあるらしい。駅前を散策しているうち、後続の南風号高知へ向け発車していった。
再びホームへ戻り伊野行き普通列車に歩み寄る。エッて驚いたのは単行のロングシート車だった事だ。全くもって旅情の欠片もないな~。しかもトイレもないという。長い時間乗るんだから配慮が欲しいな。何だか愚痴が出ちゃうよ。地元の方々ほかでロングシートはほぼ埋まり、定刻に阿波池田駅を後にした。
列車はゆっくりと大河、吉野川に沿って進む。しかしすぐに川幅が狭まり、渓谷へと変化する。四国の名勝、祖谷渓へと入ってゆく。トンネルを抜けるとますます渓谷美が迫る。険しいながらも角の取れた岩がごろつき、非常に良い景色。秋口なんか最高だろうね。
小歩危駅に到着。狭いホームで暫し停車。特急列車と交換待ち。川の位置が左から右へ変わって大歩危駅に到着。数名が降りていった。駅からは川を渡る大きな橋も見えた。やはり有名なかずら橋への最寄り駅でもあるようだ。代わりにリュックを背負った年配者も数名乗車してきた。
大歩危駅を出ると、かなり長めのトンネルに入る。四国は何気に山深い。再び吉野川の崖上を沿うように進む。大杉駅特急列車と交換。ホント、特急との交換が多い。次の土佐北川駅は何と鉄橋が駅になっている珍しい駅。ホームはえらく狭くて大丈夫か余計な心配をしてみる。
列車は繁藤駅に到着。構内は広々とした田舎の駅って感じだ。ここで10分以上停車。反対方向から普通列車も到着。お互いに暫し停車。間に線路が1本あいている。そこをピンクのアンパンマン列車が駆け抜けていった。普通列車を交換させながら特急列車も待避なんて初めての経験だ。土讃線凄まじいダイヤを組むんだなと感心せざるを得ない。
先に対向列車が発車し、数分遅れてこちらも発車した。この先、列車はトンネルを出たり入ったりして山の中を走る。少し下っているようでもあった。そしてまたまた本線から外れ停車。運転士さんが後ろに来た。スイッチバックだ。そして坪尻駅同様、新改駅に入ってゆく。1日2度のスイッチバック。もう堪りませんな。先週の姨捨駅に続き、この春はスイッチバック三昧になっている。
ここでも停車中、坪尻駅と同じく南風号多度津方面へ駆け抜けていった。ただ、坪尻駅ほど本線が近くはなかった。列車にトイレがないからここで小水。まだ先は長い。それにしても土讃線は、わざわざこんな所に駅を作らんでもいいだろうという駅が多い気がするなぁ。しかしこれらのスイッチバック駅は是非とも無くさないで欲しい。
新改駅を発車すると坂を下りるように小気味よく走り、ようやく山間部を抜けたら土佐山田駅に到着。いよいよ土佐平野だ。とたんに開けた感じになり、ホッと一安心。ここでも普通列車と交換。その対向列車は阿波池田行き。これから山登りかと思うと気が遠くなるな。
後免駅では土佐くろしお鉄道線が合流し、駅も立派で綺麗な感じ。ここでも普通列車と交換。さっきまでガラガラだった車内もだいぶ増えてきて、立ち客も多くなった。高知空港へ向かうのに便利な駅でもあるが、折角なのでこのまま高知駅へと向かうことにする。その後、土佐一宮駅でもまた交換。そしてついに終点高知駅へと到達した。
  リンク→土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線


スイッチバック駅の新改駅に停車中
 
新改駅の末端部


8.高知空港
ここまで長い単線区間の割に、さほど遅れがなかったのは幸いだった。高知空港への連絡バス発車まで15分を切り、接続はバッチリだけど着いたとたんもう帰らねばならない。ふと振り返ると、何だか淋しい。全く、何しにここまで来たんだか…。
駅正面を出て、いきなり路面電車が飛び込んでくるような錯覚に陥る。なんと電停駅に直角にある。もちろん終点だからこちら側に線路はないが、何だかスゴイ。よく駅前にある静態保存車両かと思ってしまった。時間があれば乗りたいものだが生憎とそれは許されない。あ~あ。駅前をちょっと覗く時間しかないや。
高知空港行きバスが来て乗り込む。観光バス仕様で快適。何となくといい雰囲気といい路面電車といい、去年行った松山駅に似ているかもと思った。18時を回り、夕闇が迫りつつある。出発してすぐはりまや橋脇を通過した。折角高知に来たのだから観光名所の一つぐらい拝んで行きたい。どんな橋なのだろうと興味津々だったが、ん?何だ?。道路脇の水も何にもないところに短い赤い欄干らしきものが…。
あれか?あれがそうなのか?周りの人に聞く訳にもいかず、かなりモヤモヤしてしまった。もしアレがそうなら非常にがっかりである。そして日もとっぷりと暮れ、高知空港へ向け広い国道を走る。しばらくは路面軌道と並走していたが、橋のたもとで別れていった。
このあたりの地理感に疎く、どの辺を走っているのか見当もつかないが、40分ほど走って空港に着いた。意外に市街地から遠いんだなと実感する。40分って結構遠いよね。松山なら15分だもの。
搭乗手続きを済ませ、お土産店へ。お土産は選ぶのが面倒なのでいつも売り子さんにお任せ。勧められたものを何の疑問もなく買う優良客。で、買ったのは芋けんぴ。おいおい、もっとイイモノ買えばいいのに…。あと焼酎。何だかな…。
定刻に離陸。あっという間のフライト羽田空港A滑走路南側から着陸。一番つまんないパターン。上空も薄い雲がかかっていてあまり下界を見られなかったのも残念だった。
  リンク→土佐電バス
  リンク→高知龍馬空港
  リンク→JAL・日本航空


繁藤駅で南風号に捲られるところ
ピンクのアンパンマン列車でした
 
JAL搭乗半券


9.総括
今回の旅は延々目的地までチマチマ出向き、着いたとたんに帰ってくるという何が楽しいんだかと思われる節のある旅だったようだ。それでも瀬戸大橋の美しさには心癒され、スイッチバック駅の面白さも充分堪能でき、満足であった。四国の鉄道旅もなかなかに楽しそうな事も判った。
赤穂線での居眠りはりまや橋には残念な思いでいっぱいである。高知では観光らしきものが全然出来なかったので、また改めて出向こうと思う。ただやはり東京からはかなり遠いので、再訪は航空機だろうね。丸1日掛けないと四国にはたどり着けないことも思い知った。
四国は本当になかなか足が向かない所である。お遍路とまでは言わないが、四国には人を引きつける魅力があることも訪れてみて知った。日本全国くまなく旅する気持ちが腐らないうちに、また四国是非訪ねてみたい。あと、JR四国の列車はアンパンマンキャラクターを多用しすぎ。特急列車はおろか、普通列車までイラストが描かれている。やなせたかし恐るべし。


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