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旅の行程


H15/8/19~20 夜行日帰り


 23:54発  新宿   快速 ムーンライト信州81号 [3号車10C]


 05:10着
[      ] 信濃大町   大糸線 普通列車 [4両 4220M]
 05:38発


 06:30着
[      ]  松本      中央本線 普通列車 [3両 822M]
 06:40発


?  07:48着
[      ]  上松     ワイドビューしなの2号  [6号車自由席]
 07:52発


 08:23着
[      ]  中津川     中央本線 普通列車 [6両 704M]
 08:27発


 09:41着
[      ]  金山     東海道本線 新快速列車 [4両 2214F]
 09:53発


 10:37着
[      ]  豊橋       飯田線 普通列車 [2両 519M]
 10:43発


 16:43着
[      ]  辰野       中央本線 普通列車 [1両 165M]
 16:53発


 17:15着
[      ]  塩尻       中央本線 普通列車 [3両 446M]
 17:37発


 19:12着
[      ]  甲府       スーパーあずさ14号  [7号車4B]
 19:42発


 20:36着
[      ]  八王子     中央線 快速列車 [10両]
 20:43発


 20:59着
[      ]  西国分寺    武蔵野線 普通列車 [8両]
 21:02発


 21:20着   北朝霞


   青春18きっぷ  (一回分)
  ムーンライト信州81号指定券 (新宿~信濃大町) ¥510
  JR線追加分 (池袋~立川) ¥540
   しなの2号乗車券 (上松~中津川) ¥820
   しなの2号特急券 (上松~中津川) ¥730
   あずさ14号乗車券  (甲府~八王子) ¥1,450
   あずさ14号指定券  (甲府~八王子) ¥1,610



1.旅の計画・準備
平成15年夏シーズン3発目。一昨年乗った飯田線に深く感銘を受けたので、方向を変えての再訪を果たすべく計画を練る。しかし、いかに飯田線が長丁場であってもそれだけってのは芸がない。何か一ひねり無いものかと時刻表と路線図をめくる。
豊橋駅から飯田線を北上する訳だが、いつもの如くムーンライトながら号で向かう……のは遠慮したい。西へ行くのにながら号が便利なものだから、そればかりに頼ってしまいがち。この夏も既に1回乗ってるし、このあとの2回もながら号を使う予定。ひとシーズン5回のうち、せいぜい2回までだよね、やっぱり。どうしても夜行日帰りの縛りがあるからついつい使ってしまうんだよね…。
それではどうやって行くか。早朝から東海道線で行くのも一案。しかし今回は不定期ではあるけれどもムーンライトシリーズの一員、ムーンライト信州号をチョイスしてみた。つまり中央線を走破してみようということだ。名古屋駅までいってから豊橋駅に戻り飯田線に入る。壮大なジグザグ行程だ。呆れる。
ムーンライト信州号は行楽の見込める期間に設定されている臨時快速列車だ。有り難いことに18きっぷの夏シーズン中は結構走ってくれる。これを使い塩尻駅まで向かう。しかし塩尻駅での接続が悪いため、一旦信濃大町駅まで乗り越す。そしてすぐさま引き返し、中央西線に向かう。途中、普通列車のみでは乗り継ぎに難があるため短区間だけ特急を使ってみる。その後、金山駅で乗り換え、豊橋駅に向かうと目的の飯田線にぴたりと乗り継げる。そして飯田線をひたすら乗って行き、最後に支線経由で塩尻駅に戻る。いやはや。
当初、この計画は3週間前の7月29日に行く予定だった。1ヶ月前、いつものようにえきねっとで切符を買おうとした。が、列車の名前がヒットしない。何度やってもダメ。もしかしてその日は走らないんじゃないか?と疑うも、そんなことはない。そうこうしている内に時間が過ぎ、焦る。もうこうなったら直で買うしかない。慌ててバイクに飛び乗り旅行代理店へ直行。売り切れてたらどうしようとドキドキものだったがあっさりと買えた。あぁラッキー。
あとでえきねっとで確認したら、臨時列車の一部は予約できないんだとさ。で、このムーンライト信州81号はまさにそれ。だから窓口に出向いて正解だったようだ。その後、7月29日は都合が悪くなってしまったので払い戻すハメに。始めに余りにも慌てていたものだから、本来乗変で済むところを恥ずかしさの余り、敢えて払い戻すことにした。
その後、都合で立ち寄った高円寺駅にて無事今回の指定券をゲット。こちらもヤレヤレでした。
  リンク→えきねっと


3回目のハンコ ムーンライト信州81号車内検札印


2.ムーンライト信州81号
身支度を調えて家を出る。ムーンライト号の中でもかなり遅い時間に発車するムーンライト信州81号。ながら号えちご号よりも随分とゆっくり出来る。しかも新宿駅へ行けばよいのだから尚更だ。しかし青春18きっぷ利用者ならばご存じの午前0時の壁がある。この列車もご多分に漏れず、0時の6分前新宿駅を発車する。結果、わずか6分のために0時を回って最初の停車駅である立川駅までの運賃が別途必要。せめて三鷹駅あたりに止まってくれよと思うが、JRの策略に間違いなかろうと邪推してしまう。
そんな訳で池袋駅にて立川駅までの切符を買う。さて、新宿駅に向かうには山手線埼京線の選択肢がある。通常は多少時間がかかっても山手線を使う私だが、今日については埼京線をチョイス。別に急ぐ理由がある訳ではなく、乗り換えが楽チンな為だ。
池袋駅では隣り合う山手線埼京線。しかし新宿駅では遠く離れてしまう。信州号の発車は最近出来た優等列車専用のホーム。これがまた新宿駅と名乗るのも恥ずかしいぐらいの離れっぷり。横にホームを並べられなくなってしまい、ついに縦に並べ始める始末。新宿駅は一体どこまで巨大化するのだろう?。
しかしそんな離れたホームに向かうには埼京線の方がベター。しかも一番前がより良い。この時間は新宿へ向かう人は少なめだからあっさりと座れる。ただ、山手線に比べ運転間隔が開くのだけが難点か。新宿駅を降りるとなぜか警備員が。あぁそうか、この車両は女性専用車だ。うっかり乗ってしまったが、下りのみの適用なので問題はない。けど、何だか恥ずかしかった…。
さて、前置きが長くなったがいよいよムーンライト信州81号に乗る。車両は189系国鉄色。人の流れのほとんどない新宿駅5番線へと行く。夜行快速列車だから、ながら号みたく混み混みだと思っていたけど拍子抜け。各車両の半分にも満たない。まぁこれはこれで環境は良さそう。これなら1ヶ月前、慌ててきっぷを手配しなくても良かったかな?。う~ん。
途中にはグリーン車もあり、ここだけは年配者を中心にそこそこ乗っている。ここは18きっぷが使えないというのにリッチなものだ。さて、目的の3号車に到着。乗ると何故だか右側だけに乗客が集中している。何て売り方しているのだろう。私の前は親子4人連れで既にボックス状にして楽しそうだ。しかし親子でムーンライトか…。どうだろう?。
ムーンライト信州81号全車禁煙なのでギリギリまでホームに粘りタバコを吸いだめ。我慢できなくなったら途中の長時間停車駅で吸うためわざわざ通路側の席を取った。けれどもこれだけ空いていれば隣は来ないだろうと勝手に予想。肘掛けを跳ね上げてゆったりと使う事にした。
定刻となり新宿駅5番線をゆっくりと発車。まだまだ混雑中の埼京線、中央線乗客から羨望の眼差しを浴びつつ駅を離れる。列車が詰まっているのでスピードは全く出ない。これはながら号えちご号と同様だな。中野駅三鷹駅もゆっくりと通過。そのうち車掌さんがやってきて検札していった。
立川駅に停車。僅かに乗って来るだけ。車内は意外とグループや家族もいて話し声があちこちでする。中央線お約束の登山グループ一角は網棚から荷物が溢れそうな勢いだ。しかしそんな輩も明日のことを考えてか早々にお休みになった模様。前列の親子も始めは子供が物珍しそうにはしゃいでいたが、いいかげん疲れたようで静かになった。車内が静かになるとこちらもさすがに瞼が重くなる。隣は絶対に来ないと確信し、思い切って真横になる。寸がちょっと短いけど荷物を枕にすれば簡易ベッドだ。そのうちすやすやと眠ってしまった。
周囲のざわめきに目が覚めると、塩尻駅に到着していた。ここで10分の停車。ずっと横になっていたかったけど、ここを逃すとまたしばらくタバコが吸えない。ちょっと一服しにホームに出る。時間は午前4時15分。まだ日の出には早く、空も暗い。元気なのは電灯に群がる虫たちのみだ。車内に戻ると、一人で4席使って寝ている強者がいた。小心者ゆえ真似できないが羨ましく思えた。
  リンク→JR東日本八王子支社


新宿駅5番線にて発車を待つ
快速ムーンライト信州81号
 
都合で立ち寄った高円寺駅で買った
ムーンライト信州の指定券


3.大糸線・中央西線
松本駅に到着。結構降りて行く。前列の親子連れも降りていった。会話から上高地へ向かう様子。ここからバスか松本電気鉄道線へ行くのだろう。若い夫婦だが、なかなか精通していると感心した。ただ、ボックスにした座席は戻していって欲しかったな。向かいのホームには急行ちくま号が停車していた。そうか、これを使って長野方面へと向かう事も出来るなぁ。急行料金必要だけど長野駅までだからさほどでもないし。機会があったら使ってみようかなと思った。
列車はちくま号よりも先に発車。ゴトゴトと渡り線を跨いで大糸線に進入。空も大分明るくなってきた。折角だから早朝の景色を堪能。北アルプスの連なりが朝日を浴びて美しすぎる。まだ人気のない田園の中を進む。
穂高駅に到着。ホーム長の関係で一部ドアが開かないらしい。リュックを背負った登山者がゾロゾロ降りて行く。どうぞご無事で。そして降りるべき信濃大町駅に到着した。列車はこの先白馬駅まで行くが、今日はここで降りないと折り返しの一番列車に乗れない。勿体ない気持ちでいっぱいだけど、後ろ髪を引かれる思いで降車した。
信濃大町駅は去年、アルペンルートへ行ったときに降り立った。今日も今日とてアルペンルートへ向かうと思われる人はいるだろう。扇沢行きのバスがもう来ていて、満員とは言わないけど結構乗せていた。こんな早朝からタクシーも集まっている。やっぱりすごいや。
駅改札を出るとき、指定席切符の回収を求められたがそのまま出してくれた。青春18きっぷだけではダメみたいだぞ。さて、30分ほどの間にやることがある。特急しなの号の切符を買うことだ。中央線ワープ用に最小限必要な上松~中津川の乗車券、特急券を改札脇の窓口で買う。ただ、離れた場所の切符ゆえ結構質問攻めを食らった。そこまでどうやって行くのとか今日の日付でいいのとか。ま、仕方のないことだけどね。
駅待合室でホットコーヒーなぞ啜っていたら、改札が始まった。跨線橋を渡り一番列車へ乗り込む。まだ乗客もまばらだ。定刻になり発車。今来た線路を逆になぞる。沿道も動き始め、畑の中に人影や煙も見える。田舎の朝は早い事を実感。駅毎に乗客があり、混み合ってきた。主に高校生だろうかね。
一日市場駅で交換。立ち客満載で松本駅に再び到着。ホームは大糸線専用の離れたホームだ。階段が一ヶ所しかないから混むこと混むこと。折り返しの列車にも乗客がなだれ込む。全く嫌な時間帯に差し掛かってしまったものだ。移動するにも時間がかかる。
松本駅発6時40分中津川行き822M列車は中央西線上り始発列車だ。始発列車にしてはなぜにこんな遅い時間なのだろう?ちょっと意外。だからだろうか既に混んでるぞ。当然座れない。悠長に大糸線なんか乗ってる場合じゃなかったか…。列車は至って普通の115系。ラッシュさながらに松本駅を離れる。
塩尻駅まで戻る。さあ、ここからJR東海の区間に入って行くべし。この春に逆方向を乗ったばかりなので記憶は残っている。しかしまぁ、どうも立て続けに同じ方面へ行ってしまう悪いクセは抜けないなぁ。でもこの先の美しい景観は、また行きたいと思った場所なので楽しみ。混雑さえなければ…。
  リンク→JR東日本長野支社


4.特急しなの2号
普通列車に乗車中。木曽福島駅まで来た。ここで結構降りて行く。そして乗り換えるため上松駅で下車。特急列車に乗り継ぐ訳だ。今回、最大の目的である飯田線に乗るため、普通列車のみでの移動だと微妙に接続が厳しい。仕方なしに特急列車の手助けを求めた。
ケチな性分のため一番安く済む行程が今回の上松駅乗り継ぎだった。しかも普通列車の本数がグッと増える中津川駅までといったセコさ全開のオマケ付き。何だか書いてて情けなくなってきた…。ワイドビューしなの2号に乗るチャンスは松本駅、塩尻駅、木曽福島駅と他に3ヶ所あった。しかし、ここ上松駅だけは中津川駅まで50kmを切る。この50kmを境に特急料金が400円以上も変わる。これは大きい。
しかししなの2号は通勤時間帯を走る。リッチなサラリーマンなどが利用するかも知れない。自由席でも着席は困難と思われる。料金を取るか座席を取るか、まさに諸刃の剣。しなの2号の混み具合が全く判らないので列車が来るまで不安でいっぱいだ。
上松駅から特急に乗ろうとしている人はそんなに多くはなかった。タバコの吸える自由席は先頭車。果たしてどうか。すぐにしなの2号はやってきた。中を覗くと案の定いっぱいだ。がっかり。でもデッキに立っている人はいないからもしかしたら探せばあるかも。通路を突き進む。するとあったあった。通路側C席が空いていた。これはラッキー。諦めていたけれどホントに有り難い。
ワイドビューしなの2号。ワイドビューを名乗っているだけあって、前方がよく見える。貫通型の車両だから展望に不満がある方もいるようだけど、充分すぎると思う。贅沢だ。喫煙車両というのも痛快だ。小うるさい子供やヒステリックな嫌煙派を排除できる。前面展望しながらタバコ吸っちゃっても良いんですか?って恐縮するぐらい恵まれていると思う。
上松駅を出発。朝日を浴びて渓谷が美しく輝く間をグングンと突き進む。振り子式列車の面目躍如といったところか、カーブでもスピードを緩めない。前面展望だとそれがよくわかるとあって感動ものだ。こういうのを実感というのだろう。周りではまだ早い時間とあって居眠りしている人も少なくない。遠くではいびきも聞こえた。
南木曽駅で普通列車と交換。そして乗ってから30分足らずで中津川駅に到着。あっという間の至福の時間も終わった。後ろ髪を引かれる思いで中津川駅で下車。ここから乗る人は非常に多く、デッキまでいっぱいになってしまった。
中津川駅では3分の乗換時間。跨線橋を渡りホームを移動。通勤時間のピークは過ぎたがそれでも人は多い。結局座席にはありつけなかった。天国から地獄だ。多治見駅あたりまでは山地なので車窓も楽しい。駅毎に乗客も増え、段々と中へ中へと追いやられてしまった。
そして立ったまま1時間強。ようやく金山駅へとたどり着いた。実はもう結構クタクタで、この先どうしようかと心が折れそうになってしまった。余裕や遊びの全くない行程というのも、改めて考えさせられる旅であった。


予め信濃大町駅で購入
 
区間外なのでしつこく聞かれた…


5.東海道線
カツカツの行程が徒となり、金山駅にて乗り継ぎ。名古屋駅で乗り換えた方がはるかに着席機会に恵まれたことでしょう。しょうがない。金山駅中央線東海道線の間に名鉄線があるため、ホームを渡るにもちょっとだけ時間がかかる。
やってきた列車は313系新快速列車。速いのだけれども編成短いなぁ。ゆえに混んでて、座れる気配が全くない。よっぽど別料金払って名鉄線で行きたい気分になった。どうせ混むならと先頭車かぶりつきだ。これなら少しは気が紛れる。新快速列車は結構すっ飛ばすのは前回経験済み。それ行け~。
刈谷駅普通列車と接続。本線上のこれは結構快感。地元の東武東上線では優等列車に抜かれてばっかりだから、駅を通過したり普通列車と接続したりすると優越感がある。そののち、岡崎駅でも普通列車と接続する。豊橋駅までの間に2本抜くとは恐れ入った。
普段は夜中に通るこの路線も、昼間通るとまた格別なものがある。後ろの方では席が少し空いたようだが、折角かぶりつきのポジションを得たのだから立ったまま豊橋駅に到着した。
  リンク→JR東海


6.飯田線その1
定刻に豊橋駅にたどり着いて助かった。飯田線の発車まで5分しかない。ま、5分あれば充分だけど、ホームがちょっと離れているしね。それよりもここでも座れない可能性が非常に高い。何にせよ急ぎ足で飯田線のホームへ向かう。
列車は案の定いっぱいだ。しかしこの列車に絶対に乗らねばならぬ。もう中津川駅からずっと立ちっぱなし。ま、どうせ途中から絶対に座れるから最後の我慢だ。隣のホームに到着の飯田線からゾロゾロとお客が吐き出されている間にこちらが出発した。
乗った車両はここでしか見られない119系2両編成。暫くは東海道線と併走し、豊川を渡ったところで離れていく。途中にある小さな駅は通過していった。そして名鉄線とも別れるといよいよ今日のメイン、飯田線だ。豊川駅に到着。結構降りて行く。でもまだ席は空かない。そういえばここの豊川稲荷にも一度行って見なきゃだな。商売繁盛の神様だしね。
長山駅で交換。新城駅に到着。そして交換待ち5分なり。ここでも降りていく人多数だが、もうちょっと。市街地からも離れて行くため、車窓も変化してきた。そんでもって本長篠駅でやっとボックス席が空いた。いつもは右側を狙って座るが、飯田線は左側の方が圧倒的に車窓がよい。待った甲斐があるってものだ。
飯田線には企画列車であるトロッコファミリー号なる楽しそうな列車がある。今年も夏休みを中心に走っていたようだが、生憎と17日までの運行。あとは土休日のみ。平日だけしか動けない私にとって、この手の企画列車は縁がないというほかないな。
湯谷温泉駅で老夫婦が数組降りていった。人気があるのかな?。関東の人間なのでちょっと判りかねる。三河槙原駅でまた交換。意外と交換機会が多い。列車は段々と山中に入って行く。それでもまだおとなしい方と言っても良い。
中部天竜駅に到着。3分停車。この辺は地域屈指の暑いところとして知られる。今日もカンカンの日射しで、一歩でも車外に出ようものならすぐに汗が噴き出しかねない。隣接のレールパークはというと……人影も見えないや。さてさて、ここから天竜峡駅までの区間が飯田線のハイライト。正直、この区間だけ何度でも乗りたいが、前後のアプローチが長いので結局乗り通すしかないのが現状。絶景を拝むには苦労が必要と思い知らされる。
長い長いトンネルを潜って、隣の谷へ移動。そしてまた更に長いトンネルを抜けて元の谷へ戻る。この無駄な動きこそ飯田線の面白さ。佐久間ダムの都合で線路を付け替えたとはいえ、誠に楽しい。車内は乗り始めの頃の混雑が嘘のようにガラガラだ。それでも乗っている人はというと、私のようなマニア観光か、はたまた地元の方々か。なかなか分別つけがたい。
小和田駅に停車。有名な秘境の駅だが何と2人降りていった。ここで降りる人は間違いなくマニアと認定。常に車窓左側の低いところに悠々と流れる天竜川。時折こちら側とつなぐ橋が現れるが、車の影もない。鉄道でしか味わえないこの感覚は飯田線の宝だ。集落の全くない小さな駅では乗降など皆無。それでもひとつづつ丁寧に停車して行く。私の好きな只見線と比較をするが、ダイナミックさでは飯田線の方が何枚も上だろう。


一時期、ブームを起こした小和田駅


天竜峡駅にて長時間停車
JR東海119系
 
特急伊那路号と交換


7.飯田線その2
飯田線で一番乗りたい区間を終え、天竜峡駅に到着。ここでワイドビュー伊那路2号を待ち構えるため20分ほど停車。長々と乗りっぱなしの体には程よい休憩。座席に荷物を残し改札を出てみる。ただ座っているだけでも、それなりに疲れるもの。少しはスジを伸ばさないと、節々が痛くなる。相変わらず外はカンカンの日照り。残り少なくなった飲料を新たに調達。冷たいお茶に生き返らされる気分。
伊那路2号が到着。ムーンライトながら号と同じ車両かと思うと複雑だな。乗客は自由席のみチラホラって感じか。特急が行き去ってもまだしばらく停車。そして忘れかけた頃、再び発車した。ここから先は本当にダラダラと伊那谷を縫うように進む。今まで以上に駅間も短くなり、まどろっこしさが増強する。
時又駅で交換。車窓も一変、人家も増え道路の交通量もかなりある。そして飯田駅に到着。ガラガラだった車内に、ここからの乗客が賑わいを取り戻す。交換列車を待ったのち出発。地元の方々には申し訳ないが、この先の飯田線には余り興味がない。至ってフツーのローカル線だ。これと行って特筆するものが見受けられない。
伊那大島駅で交換。そして飯島駅でも交換。ここでは5分ほど待たされた。乗客の出入りも各駅で頻繁で、降りた数だけ乗ってくるといった感じ。結局車内は増えも減りもせずといった感じか。車窓右側に移った天竜川もだいぶやせ細り、列車とさほど変わらない高さで流れている。
沢渡駅、北殿駅で交換。こう頻繁に交換することからも需要の高さを伺える。そして終点岡谷駅の2つ手前、辰野駅に到着。遥々豊橋駅から乗ることちょうど6時間。2駅を残して下車。ここから中央線の未乗区間へと挑む。
辰野駅でホームを移ると、そこには真四角なたった1両の電車が。かつて赤羽駅で見た荷物車や郵便車のようないでたち。そう、東日本では唯一ここだけに存在する123系電車だった。正面にはミニエコーと称し、ひっそりと発車を待つ。予備知識が全くなかったから、突然の出会いに驚いた。中に入るとオールロングシートの味気ない車内。それでも元荷物車の雰囲気は判る。ロングシートだけどちょっと嬉しい。
岡谷駅からの列車の連絡を受け発車。辰野駅は目の前に山があり、線路はまさにその山を回り込むように塩尻駅へと向かう。かつては山を迂回していた中央線メインルート短絡トンネルには敵わなかったといったところか。列車は谷筋をゆっくり進んで行く。特に勾配などは感じない。トンネルを抜けると中央線と合流、塩尻駅へと入っていった。この区間、わずか20分ほどだったが、列車のおかげもあって有意義に過ごせた。これにて中央線全て乗りました~。


東日本でここだけ 123系単行電車


8.中央東線・特急スーパーあずさ14号
今日3度目の塩尻駅。いやはやなんとも。さて、あとはもう帰るだけ。ムーンライトで来た道をなぞることにしよう。まだ外は明るいので風景もついでに堪能しようか。
隣のホームには普通の松本行きが接続待ちしていた。暑いホームで待つのも何だから乗ってしまおうかとも思ったが、座れそうもないのでやめた。おとなしく待つこととしよう。一旦改札口を出てうろつくも、あまりの暑さに待合所で過ごす。その間にあずさ68号が出て行った。
再び入場し、普通列車甲府行きに乗り込む。が、帰宅時間帯に差し掛かったせいもあり結構混んどる。う~、厳しいなぁ。ま、しばらくすれば座れるでしょう。列車は短絡トンネルを潜り、あっさりと岡谷駅へ。こうして乗り比べると違いがわかるってものだ。
上諏訪駅で5分ほど停車。この間に席が空いたのでゲット。あぁ助かった。段々と日も傾き、車内に夕日が長く差し込む。すると当然のようにブラインドを下げられ、車窓どころではないのが残念。そうなるともう自然に瞼も重くなる。一旦空いた車内も甲府駅に近づくにつれ再び混み始める。ざわめきにを感じて目を覚ますと甲府駅に到着寸前だった。
甲府駅では接続が悪く、30分ほど足止め。まだ19時台なので普通列車のみでも充分に帰れる時間。しかし今日は何だかひどく疲れた。朝に乗ったしなの2号のせいか、はたまたさっき見送ったあずさ68号の影響か、無性に特急に乗って早く移動したい気持ちが強烈に襲いかかってきた。
そう思ったら行動が速かった。早速、みどりの窓口へ行く。しかし時間も時間ゆえか、窓口は結構並んでいる。こりゃ面倒だと思いきや、自動券売機を発見。数人並んではいるが、明らかにこちらの方が早そう。使ったことは無かったが、使ってみることにしよう。
頭上にはモニターがあって、乗りたいと思っているスーパーあずさ14号の指定席には△印が…。これって自由席に乗ろうと思っていたけど、指定席がこの感じじゃヤバいか?。乗っても座れないんじゃ意味ないしなぁ。尻も痛いし足も疲れた。よし!指定席買ってしまおう。
順番が回ってきた。さて、いざ使おうと思い、クレジットカードを差し込むとなぜか受け付けない…。あれ?おかしい。と、よく見るとVIEWカード専用との張り紙が。んなのありか?なめんなよ!!。でも隣の券売機はそんなこと書いてない。後ろの人と変わってもらい、別の券売機でカードを差し込むと今度は受け付けた。何だこりゃ。
タッチパネルの操作は簡単。本当は新宿駅まで買ってしまえばよいのに、ここでも特急料金が若干上がるため八王子駅に留める。折角指定席買うのにこのあたりが我ながらセコい。さすがにゆえ、窓側は取れず通路側。ま、暗くて景色が見えないからそれでもOK。ようやく買えた。乗車まであとちょっと。ギリギリだったな。
ホームに戻ると本来乗るはずだった普通列車大月行きが到着。案の定、帰宅客でいっぱいになってしまった。そして程なく、スーパーあずさ14号が入ってきた。目の前を自由席車両が通り抜ける。覗いてみると空席があるもののほぼ一杯と思われた。やっぱり指定席にして良かったと思う。今日に限っては。
隣はサラリーマンのおじさまで、既にビールを浴びている。喫煙車だから煙はモウモウなのが玉に瑕。ま、自分も吸うから文句は言えんが。特急列車は本当に快適。長いトンネルもあっという間に抜け、大月駅ですら通過。都会の明るさが見えてきたら、1時間も経たずに八王子駅に到着。あぁ、もう降りるのか。残念だな。
八王子駅は人がいっぱい。各方面に向け人々が行き交う。上り線ですら座れそうにない。八王子駅で降りたからには新宿駅へは向かえんな。乗り換え面倒でも西国分寺駅から武蔵野線で帰ることにしよう。家に着くにはまだもうちょっとかかりそうだ。


スーパーあずさ14号のきっぷ
珍しく指定席だよ!!


9.総括
今日の旅は移動距離がハンパじゃなかったな。本当に列車の旅が好きでなければ、いや好きでも結構応えるのではないだろうか。特に飯田線のダラダラ感たら無いな。険しい部分以外は至って普通のローカル線だし、駅間も短い。しかもその風光明媚な区間へ行く為には、北から行っても南から行ってもアプローチが長すぎてね。いやはや。
今回乗った新区間中央線支線辰野駅~塩尻駅間のみ。しかしこの区間にしかない123系電車に乗れたのは良かったかな。もう単行の電車なんてどこへ行っても無いもの。初体験にして貴重な体験でした。
ムーンライト信州号はちょっと使いづらい列車だな。特に接続が限られてしまったり、足止めを食らったりして。でも空いているから環境は非常に良いのが救い。あと、信州の山々はやっぱり良いなぁ。いつも遠くから眺めてばかりだけど、登山できる体力があれば行きたいなぁ。夢のまた夢だけど。


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